2022 卯月の自然観察

東海地方では、先月後半、一気にソメイヨシノが開花して、春めいてきました。4月に入って、いったん少し寒い日があり、その後、一気に暖かくなったりと、気温の上昇・下降を繰り返しながらも、春を感じる日々が増えてきました。浜松の枯山(標高548m)では、今年も、絶滅危惧種のギフチョウが観察できました。磐田の桶ヶ谷沼では、こちらも絶滅危惧種のベッコウトンボを観察できました。春を実感できる生き物たちです。いずれも、地域の住民で、保護活動を続けているおかげだと思います。ありがたいことです。

ギフチョウ(岐阜蝶, Luehdorfia japonica)@枯山
ギフチョウ(岐阜蝶, Luehdorfia japonica)@枯山
ベッコウトンボ(鼈甲蜻蛉, Libellula angelina )@桶ヶ谷沼
ベッコウトンボ(鼈甲蜻蛉, Libellula angelina )@桶ヶ谷沼
ベッコウトンボ(鼈甲蜻蛉, Libellula angelina )@桶ヶ谷沼
ヨツボシトンボLibellula quadrimaculata)@桶ヶ谷沼
コマドリ駒鳥Luscinia akahige)@東三河。春先だけ、一時的に公園で観察できます。コマドリは日本が誇るべき野鳥です。なせなら、夏鳥ですが、日本でしか繁殖しない(正確には、南樺太にも来るそうです)貴重な鳥だからです。オオルリやキビタキなどの夏鳥は、朝鮮半島や中国内部でも繁殖します。コマドリだけは、日本でしか繁殖しないんです。大事にしたいですね。
コマドリ駒鳥Luscinia akahige)@東三河
シマアジ(縞味、Anas querquedula)@遠州、魚のシマアジではありません。渡り鳥で、東海地方では、おそらく春先のみ、観察できる野鳥です。ほとんどの冬鳥のカモ類が北方に帰ったころ、ふらっとやってきます。
シマアジ(縞味、Anas querquedula)@遠州
シマアジ(縞味、Anas querquedula)@遠州。右にいるのは、睡眠中のコガモで、左は、おそらくマガモのメスだと思われます。
コサギ(小鷺、Egretta garzetta)、アオアシシギ(青足鷸、Tringa nebularia)、ダイサギ(右端)@遠州
野鳥たちの一斉ジャンプ(コサギ、アオアシシギ、コガモ、シマアジなど)、池では、ちょっとしたきっかけで、種類に関係なく、一斉ジャンプが見られることがあります。猛禽類出現への準備でしょうか?
ミユビシギ (三趾鷸、Calidris alba)@田原市
シロチドリ(白千鳥、Charadrius alexandrinus)@田原市
コチドリ(小千鳥、Charadrius dubius)@田原市。コチドリは東海地方では夏鳥です。この時期飛来し、繁殖活動し、旅立ってゆきます。
ユリカモメ (百合鴎、Chroicocephalus ridibundus)@田原市、ユリカモメは冬鳥で、やってきたときは、白い顔ですが、この時期になると、夏羽に切り替わり、顔部分が黒くなります。
スズガモ(鈴鴨、Aythya marila L.)@田原市。スズガモの大半は北極に近い繁殖地に北帰行していますが、一部が残っていました。左がオスで右がメスです。
キンクロハジロ(金黒羽白、Aythya fuligula), ホシハジロ(星羽白、Aythya ferina), コガモ(小鴨、 Anas crecca)@東三河、冬鳥ですが、まだ残っています。
キョウジョシギ(京女鷸、Arenaria interpres)@東三河
チュウシャクシギ(中杓鴫、Numenius phaeopus)@東三河
ウグイス、 Horornis diphone)@豊橋市
ヒバリ雲雀、鸙、告天子、Alauda arvensis)@東三河
サンショウクイ(山椒食、Pericrocotus divaricatus)@東三河
オオルリ(大瑠璃、Cyanoptila cyanomelana)@東三河
オオルリ(大瑠璃、Cyanoptila cyanomelana)@東三河
オオルリ(大瑠璃、Cyanoptila cyanomelana)@東三河
ツバメ、玄鳥、乙鳥、Hirundo rustica)@東三河
ヤマセミ(山翡翠、山魚狗、Megaceryle lugubris)@東三河
ヤマセミ(山翡翠、山魚狗、Megaceryle lugubris)@東三河
ヤマセミ(山翡翠、山魚狗、Megaceryle lugubris)@東三河
カザグルマ (風車、Clematis patens )@葦毛湿原
カザグルマ (風車、Clematis patens )@葦毛湿原
コバノガマズミViburnum erosum)@東三河
ゲンゲレンゲソウ)(紫雲英、翹揺、蓮華、 Astragalus sinicus)@遠州
ヤエザクラ(八重桜)@遠州
カタクリ片栗Erythronium japonicum Decne.)@枯山、野生のカタクリは美しい !
ミヤマシキミSkimmia japonica)@枯山
ヒメカンアオイ(姫寒葵、 Asarum takaoi)@枯山、日本固有種、ギフチョウの食草です。花が一輪咲いています。どこにあるかわかりますか?
ハルリンドウ(春竜胆 Gentiana thunbergii)@葦毛湿原
ハルリンドウ(春竜胆 Gentiana thunbergii)@葦毛湿原
フモトスミレ(麓菫、Viola sieboldii Maxim.)@葦毛湿原
ルリタテハ(瑠璃立羽、Kaniska canace)@桶ヶ谷沼
コミスジ(小三條、 Neptis sappho)@葦毛湿原
アサヒナカワトンボMnais pruinosa )@葦毛湿原
シオヤトンボOrthetrum japonicum)・オス@葦毛湿原
シオヤトンボOrthetrum japonicum)・メス@葦毛湿原
桶ヶ谷沼(手前)
ホソバシャクナゲ(細葉石楠花、Rhododendron makinoi )@東三河、絶滅危惧Ⅱ類
ホソバシャクナゲ(細葉石楠花、Rhododendron makinoi )@東三河
ミカワバイケイソウ (三河梅蕙草 Veratrum stamineum Maxim. var. micranthum Satake)@葦毛湿原。伊勢湾周辺のみ分布。葦毛湿原にはさらに1か月後ごろ、バイケイソウも咲きます。一方で、1500m以上の山の湿地で、7月頃、高山性のコバイケイソウやミヤマバイケイソウが咲きます。昨年、これらの花を観察する機会があり、そのあとで、あらためてミカワバイケイソウを見ると、なぜ、高山性の植物が豊橋の葦毛湿原にあるんだろう?と不思議に感じます。豊橋の人にとって、ミカワバイケイソウは当たり前の植物なのですが、高山植物を見てきた人にとっては、とても信じられない植生なんです。
ミカワバイケイソウ (三河梅蕙草 Veratrum stamineum Maxim. var. micranthum Satake)@葦毛湿原
マルバアオダモFraxinus sieboldiana)@葦毛湿原
チゴユリ(稚児百合、Disporum smilacinum)@葦毛湿原
ニホンイシガメ (Mauremys japonica)@葦毛湿原、日本固有種、準絶滅危惧種。昔は、あちこちで見かけました。過去20年、葦毛湿原以外では見ていません。アカミミガメやクサガメなどの外来種は減ってほしいですね。
野生のニホンジカ (Cervus nippon)@枯山

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