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10色のクレヨン

豊橋に来て10年がすぎ、豊橋の街も少しずつ変化しているが、変わらないもある。市電は相変わらず駅周辺で元気に走っている。小学生も黄色い帽子をかぶって元気に登校している。変わらないものを見ると何かうれしくなることがある。一方で「小松原街道」周辺の店は、年々激しく入れ替わっている。ああ、こんな店ができたんだ、と思った翌年には姿を消していることがある。徐々に変わってくれると、寂しさも和らぐ。

変わった中でも「色」に関しては、いい意味で変わってきた気がする。技科大の校舎は、数年前からA棟が「赤」、B棟が「黄」、C棟が「緑」、D棟が「青」、F棟が「紫」、G棟が「黒」といった感じで、外から見たとき、校舎の一角に塗られた色のデザインの意外な「品の良さ」に感心している。形が似ているので、数年前まで、よく違う棟に紛れ込んだが、最近は心なしか違う棟に紛れ込むことが減った気がする。

「色」といえば、豊橋鉄道で数年前から採用されている10色が、なぜか、個人的に気になっている。おそらく一番の理由は「色」と「植物」が関連づけられているからだろう。「赤=ばら」「濃いピンク=つつじ」「淡いピンク=桜」「橙=菊」「茶=はまごう(伊良湖岬付近に分布している)」「黄=菜の花」「黄緑=しでこぶし(渥美半島が数少ない分布地)」「緑=椿」「青=ひまわり」「紫=菖蒲」、という10色でクレヨンみたいだが、いつのまにか覚えてしまった。この3両編成の「色彩電車」がいつまで続くのか、ローカルな電車だけに、しばらく見守っていきたい。