月別アーカイブ: 2017年5月

花ぞ昔の香ににほいける…

昼間の時間がとても長く感じられる季節になってきました。木々の新緑に目を奪われるばかりです。ほぼ毎朝続けている朝の大学周辺道路の散歩で、この時期は風景が1年でもっとも変化の激しい時期だなあと感じます。新芽から若葉に、草花や樹木の花も多く咲きそろいます。また、1年で一番素敵な香りを感じられる季節でもあります。短い期間ですが技科大北門付近に多く咲くハリエンジュのフルーティな香り、あちこちの庭で栽培されているスズランも、とても透明感のある爽やかな香りがします。もう吸い寄せられてしまいそうです。なんとか、容器に閉じ込めることは出来ないものでしょうか?宿舎では、栽培していたヒメサユリも咲きました。こちらも、とても神秘的な香りがします。夏、野生で見られるという新潟や山形あたりの山地にも行ってみたくなりました。

技科大北門付近のハリエンジュ (Locust tree, 学名:Robinia pseudoacacia)(フルーティーな香りが漂います)
スズラン (lily of the valley, 学名:Convallaria majalis)(透明感のある爽やかな香り)
ヒメサユリ (Lilium rubellum) (神秘的な香り)

技科大南駐車場付近のエゴノキ (Japanese snowbell, 学名:Styrax japonica)
技科大周辺道路に咲くノアザミ (Japanese thistle, 学名:Cirsium japonicum)
まな板などの原材料で有名なホウノキ(左:Magnolia obovata)とセンノキ(右:Kalopanax septemlobus)。いつもの森で(推定樹齢100年以上?)。

風が気持ちいい…

五月になり、昼間の平均気温があがってきました。それでも朝はまだ結構気温が下がるので、外を歩くには、ちょうど「風が気持ちいいなあ」と感じています。技科大のこの時期は、バス停から事務局へ続く道にツツジが出迎えてくれます。ツバメも南国から帰ってきて、技科大の構内の地面すれすれを、挨拶がてらに超高速で飛び交って巧妙に人間を避けてくれているように感じます。

連休はどこも混雑しているだろうということで、近所のいつもの森に出かけました。今年も黄色いキンランを見かけることができ、ほっとしています。植物鑑定の研究をはじめてから、益々植物が愛おしくなってきました。

技科大の事務局付近にツツジ(Rhododendron L.)が咲き始めました
技科大の事務局付近のツツジ(Rhododendron L.)

近所の森のキンラン(Golden orchid, Cephalanthera falcata)

ヤマシャクヤク(Paeonia japonica )。最初に見たのは、まだ中学生のころ、岡山県上斎原で。「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」。大好きな花のひとつです。