豊橋からは比較的近場でありながら、まだ行ったことがなかった浜北・引佐の枯山(標高548m)にはじめて行ってきました。枯山は、春の女神ギフチョウで有名な場所です。ギフチョウは本州でのみ観察される日本固有種(絶滅危惧・危急種 VU (Vulnerable))で、観測される地域の自治体で厳重に保護されている生物の1つです。春の短い間だけ観察されるので、スプリング・エフェメラルと呼ばれる動植物の一種です。かつては、豊橋市内(例 葦毛湿原)を含め本州各地に生息していたそうですが、乱獲、スギやヒノキの植林、土地開発など様々な理由で、高度経済成長時代以降、ほとんどの生息地で絶滅していったそうです。枯山にギフチョウが残っているのは、皮肉なことに、生息地周辺は蛇紋岩からなる地質のため植林に不向きなことと、アクセスが大変なため乱獲や(ゴルフ場等の)土地開発を免れたことなどが理由なのだそうです。いろいろな奇跡が重なったことで、2021年現在でもギフチョウが生息していて、幸運にも、最初の訪問で、はじめて出会うことができ、本当にラッキーだったなあと感じています。
春の女神との出会い
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