梅雨時の自然観察

東海地方では、6月21日にやっと梅雨入りが宣言されました。今年は正式な梅雨入りがとても遅かったようで、東海地方が梅雨入り前に、沖縄や南西諸島では、梅雨明けしていたという変わった現象が起きていたようです。

ブッソウゲ(ハイビスカス)(仏桑花、Hibiscus rosa-sinensis, rose of China, Chinese hibiscus)。南方系の植物ですが、豊橋なら「のんほいパーク」で、ほぼ年中観察できます。
アカスジベッコウトンボ(Neurothemis ramburii ramburii)
コハンミョウ(Myriochila speculifera speculifera)
アカショウビン(亜種 リュウキュウアカショウビン)(Halcyon coromanda bangsi)
アカショウビン(亜種 リュウキュウアカショウビン)(Halcyon coromanda bangsi)
リュウキュウコノハズク(琉球木葉木菟、Otus elegans)
アオバズク(亜種リュウキュウアオバズク(琉球青葉木菟、Ninox scutulata totogo)
エリグロアジサシ(襟黒鯵刺、Sterna sumatrana)
コグンカンドリ(小軍艦鳥、Fregata ariel)
ムラサキサギ(紫鷺、Ardea purpurea)
インドクジャク(印度孔雀、Pavo cristatus)
ズグロミゾゴイ(頭黒溝五位、Gorsachius melanolophus)
タマシギ(珠鷸、Rostratula benghalensis)
カンムリワシ(冠鷲、Spilornis cheela)
カンムリワシ(冠鷲、Spilornis cheela)

2024 初夏~梅雨時期の自然観察

雨の多い時期になってきました。時々、晴れると、気温がうなぎ上りになります。この時期は、早朝、地元の「葦毛湿原(いもうしつげん」に行くことが多いです。理由は、一年でもっとも変化を感じる時期だからです。

ノハナショウブ(野花菖蒲、Iris ensata または Iris ensata var. spontanea)@葦毛湿原。園芸種の花しょうぶの原種になります。野生です。
ハンカイソウ(樊噲草、Ligularia japonica )@葦毛湿原。一見、どこにでもありそうな花に見えますが、とんでもないです。学名にjaponicaとあることからも、最初に日本で発見され、命名されたものと思います。実際は、国内では、静岡以西の中部から九州までの西日本(の限定的な湿原周辺)にしか自生していません。
バイケイソウ(梅蕙草、 Veratrum oxysepalum var. oxysepalum)@葦毛湿原。湿地に自生していますが、自生地は限定的で、愛知県では、他の場所にもあるかもしれませんが、葦毛湿原でしか見たことがないです。
ルリシジミ(瑠璃小灰蝶、Celastrina argiolus)@葦毛湿原。めったに羽をひろげてくれません。湿原中央広場付近で、舞っていたので、じっと目で追いかけていたら、地面の石の上に止まり、羽を開いたので、絶好のシャッターチャンスに恵まれました。
ミドリシジミ(オス)(緑小灰蝶、Neozephyrus japonicus)@葦毛湿原。葦毛湿原手前の都市公園に、以前、古株のハンノキ(ミドリシジミの食樹)が多数繁茂している場所がありました。そこで毎年、安定的に観察できていたのですが、おそらく市の方針で昨年からハンノキを含む公園内のこんもりとしていた森の木々が大規模に伐採され、切り株だけ残る閑散としてつまらない公園になってしまいました。切り株だらけになっているので、子供たちが遊ぶこともできません。この公園にいたミドリシジミを代表とする希少な昆虫たちは、ほぼ絶滅したようです。市が管理する限り、仕方ないのかもしれません。今では、豊橋で安定的にみられるのは、葦毛湿原だけになったしまったような気がします。とはいえ、葦毛湿原も湿原上部の森の樹木が、昨年、大幅に伐採されました。こちらは湿原保護が理由と思われますが、こちらも切り株だらけな部分が葦毛湿原内にあり、ちょっと残念な気分になります。なんとか、うまく、ある程度の樹木を残しながら、湿原管理できないものでしょうか?たとえば、愛知県内なら岡崎市の北山湿地、長野県なら多数ありますが、特に八島ヶ原湿原、入笠湿原、戸隠の湿地などには、目を覆いたくなる切り株だらけの場所などどこにもなく、人が歩きやすい木道のある綺麗な湿原が整備されています。見習ってほしいなあ、と感じます。いつの日か、「全国湿原リスト」で検索して、葦毛湿原が登場する日を期待します。
ヒメヒカゲ(姫日陰、Coenonympha oedippus)@葦毛湿原。絶滅危惧種IB類。日本全国の湿地からいち早く姿を消してきました。幸い、葦毛湿原では採集禁止で保護活動しているので、毎年、観察できます。貴重ですね。湿原の木道周辺にも、年一回、この時期になると、ひらひらと舞っているので、写真撮影しやすいです。

2024春~初夏の風景

また春がきて、光がキラキラする季節になりました。今年は遅れていた桜も4月上旬に満開を迎え、5月中旬の現在は、葉桜に変わっています。
夏鳥のツバメやオオルリ、キビタキがさえずり、野山も海辺も、初夏の香りに満ち溢れています。東三河を中心に、春から初夏の風景を撮影してきました。

植物編

ハルリンドウ(春竜胆 Gentiana thunbergii)@葦毛湿原
キリシマツツジ (霧島躑躅、Rhododendron obtusum)@のんほいパーク
トキソウ(朱鷺草、鴇草、Pogonia japonica )@葦毛湿原、愛知県では絶滅危惧IB類
ホソバシャクナゲ(細葉石楠花、Rhododendron makinoi )@愛知県民の森、愛知県天然記念物
キリ(桐、Paulownia tomentosa)@吉祥山、かつて、日本中あちこちで桐を見かけましたが、最近はめったに見られない気がします。桐の紋章は歴史的に豊臣家の家紋としても有名で、花札にもありますが、我々には、パスポートの写真欄の右上にある桐のマークで有名ですね。
シャクヤク(芍薬、 Paeonia lactiflora)@のんほいパーク
シャクヤク(芍薬、 Paeonia lactiflora)@のんほいパーク
ナツハゼ(夏櫨、 Vaccinium oldhamii)@葦毛湿原、赤いスズラン形状の花がかわいいです

野鳥・鳥類編

キビタキ(黄鶲、Ficedula narcissina)@横浜市、市民の森。夏鳥で山野で繁殖する代表例
キジ(雉子、雉, Phasianus versicolor)@豊橋市 豊川河川敷
カモメ(鴎、Larus canus)@三河湾沿岸。ウミネコ(夏が主)、セグロカモメ(冬が主)、ユリカモメ(真冬が主)と違って、カモメは、当地方では、主として春先だけ観察できます。
コマドリ(駒鳥Luscinia akahige)@のんほいパーク
ツバメ(燕、玄鳥、乙鳥、Hirundo rustica)@豊橋市内。夏鳥といえば。
ヒバリ(雲雀、鸙、告天子、Alauda arvensis)@東三河、大学の住所が「雲雀ケ丘(ひばりがおか)」なので、昔はもっといたのでしょうね。東三河で出会う機会は少ないですが、それでも春先の繁殖期にもっとも出会える気がします。
キビタキ(黄鶲、Ficedula narcissina)@森林公園。夏鳥。葉が生い茂った暗い森に多いので、見つけるのは大変です。春先は、オスがさえずっているので、声と「黄色」を頼りに必死で探します。見つけると、とてもテンションの上がる小鳥の一種ですね。
キビタキ(黄鶲、Ficedula narcissina)@横浜市、市民の森。夏鳥
ホトトギス(メス)(鵑、Cuculus poliocephalus)@葦毛湿原。夏鳥
キジ(雉子、雉, Phasianus versicolor)@豊橋市内
イソヒヨドリ(オス)(磯鵯, Monticola solitarius)@三河湾沿岸
イソヒヨドリ(メス)(磯鵯, Monticola solitarius)@三河湾沿岸
エナガ(柄長、Aegithalos caudatus)@横浜市、市民の森
オオルリ(大瑠璃、Cyanoptila cyanomelana)@愛知県民の森。夏鳥
オオルリ(大瑠璃、Cyanoptila cyanomelana)@愛知県民の森。夏鳥
コアジサシ(小鯵刺、Sterna albifrons)@東三河。夏鳥。「求愛給餌」の瞬間です。ツバメは雨のこない軒先などに巣を作りますが、コアジサシは主に餌となる小魚が採取できる河川・海岸などの砂浜や砂利場に卵を産むので、子孫づくりは、ツバメより圧倒的に大変だと思います。カラスや人や風雨(環境変化)など、様々なものと戦ってるので、本当に、頭が下がります。少なくとも砂浜の環境保全の協力をしていきたいと思います。
コアジサシ(小鯵刺、Sterna albifrons)@東三河。夏鳥
ケリ(鳧、計里、水札、Vanellus cinereus)@東三河。ケリが田んぼにいる姿は地味ですが、飛翔時には白い翼が見えるので、いつか写真に撮りたいなあ、と思っていました。
カモメ(鴎、Larus canus)@三河湾沿岸。足が黄色で、嘴の先がウミネコのように黒くなっていません。同じカモメ属のウミネコ(主として夏)、セグロカモメ(主として冬)、ユリカモメ(真冬~春先)は季節は違いますが、よく出会うことができます。しかし、本種は意外と出会う機会が少なく、東三河では春先のみ見かけます。
セグロカモメ(背黒鴎, Larus argentatus)@三河湾沿岸。足がピンクです。
ユリカモメ(百合鴎、Chroicocephalus ridibundus)@三河湾沿岸。足が赤色です。夏は頭が真黒になります、目下、少し、黒くなりかけています。
アカエリカイツブリ(赤襟鳰、Podiceps grisegena)@三河湾沿岸。カモメ同様、春先だけ見られます
ホシハジロ(メス)(星羽白、Aythya ferina)@三河湾沿岸。春先まで残っていた冬鳥です。
スズガモ鈴鴨、Aythya marila L.)@三河湾沿岸。こちらも春先まで残っていた冬鳥です。左がメス、右がオス。
キンクロハジロ(金黒羽白、Aythya fuligula)@三河湾沿岸。こちらも春先まで残っていた冬鳥です。左がメス、右がオス。スズガモに似ていますが、よ~く見ると、かなり違います。

昆虫編

ニホンカワトンボ(Mnais costalis)@横浜市、市民の森
アサヒナカワトンボ(Mnais pruinosa )@葦毛湿原
ムカシヤンマ(昔蜻蜒、Tanypteryx pryeri)@葦毛湿原。葦毛湿原以外では、見たことがありません。初夏によく見られます。
ハッチョウトンボ(オス)(八丁蜻蛉、Nannophya pygmaea)@田原市。日本最小のトンボ。大きさは1円玉くらい。保護された一部の湿原だけで観測されます。豊橋で最も有名な葦毛湿原では見たことがありません。日本中、湿原の縮小とともに、どんどん減少しているとのうわさがあります。
ハッチョウトンボ(メス)(八丁蜻蛉、Nannophya pygmaea)@田原市

国際会議(ICMVA2024)にて

国際会議(International Conference on Machine Vision and Applications 2024: ICMVA2024)に参加し、口頭発表してきました。

会議は3月12日~14日までの3日間で、シンガポールで開催されました。出張を開始した日の日本の空港周辺は5度くらいの真冬なみの気温でした。一方、到着したシンガポールの昼間は35度くらいあり、会場近くの街並みをちょっと歩くだけで、汗だくになりました。昨年もほぼ同じ時期にシンガポールに出張していますが、街に若い人が多くて活気があるなあと感じます。同時に、シンガポールは、街中に7種類の鉄道路線(ほぼ地下鉄でMRTと呼ばれています)があり、エアコン完備で涼しく、綺麗で安全である点は、日本の大都会(東京、大阪、名古屋など)の地下鉄とほぼ同じ感覚で過ごせるので、居心地がいいなあ、と感じます。

会議の前後で、昨年同様、シンガポール唯一の世界遺産の植物園(Singapore Botanic Gardens)を散策してきました。

カバマダラ(樺斑、Danaus chrysippus
アオショウビン(青翡翠、Halcyon smyrnensis
アオショウビン(青翡翠、Halcyon smyrnensis
アオショウビン(青翡翠、Halcyon smyrnensis
ルリノドハチクイMerops viridis
ハリオハチクイMerops philippinus
コアオバト(小青鳩、Treron vernans
コアオバト(小青鳩、Treron vernans
シロハラウミワシ(白腹海鷲、Haliaeetus leucogaster
シロトキコウMycteria cinerea)、絶滅危惧IB類

冬の朝:雪原、海原、公園にて

冬が終わる前に、少しだけ雪が残る雪原に行ってきました。気温はだいたいマイナス10度。初見のユキホオジロに感動しながら、撮影を試みました。フォーカスが合う写真がなかなかとれず苦戦しました。同じ雪原から、遠くを見ると、オオハクチョウが数羽ごとの群れで渡ってゆく姿を観察できました。一方、都市公園で出会ったキクイタダキ(日本で最小の野鳥)も初見でしたが、木の枝上で何か動くものを撮影したら、たまたま写っていた感じでラッキーでした。まだまだ発見能力・撮影技術を鍛えないと駄目ですね。凍てつく寒さの中で活動する野鳥の生命力の凄さに感服しまくりです。総じて、冬の朝の雪原、海原、公園は、どこも肌を刺す寒さがありましたが、空気がとてもおいしいなあと感じました。やがて来る春を前に、もうちょっと冬を感じられたらと思います。

ユキホオジロ (雪頬白、Plectrophenax nivalis)
ユキホオジロ (雪頬白、Plectrophenax nivalis)
ユキホオジロ (雪頬白、Plectrophenax nivalis)
オオハクチョウ(大白鳥、Cygnus cygnus
オオハクチョウ(大白鳥、Cygnus cygnus
オオハクチョウ(大白鳥、Cygnus cygnus
オジロワシ(尾白鷲、Haliaeetus albicilla)、天然記念物
オオワシ大鷲、羗鷲、 Haliaeetus pelagicus)、天然記念物、絶滅危惧Ⅱ類
エトロフウミスズメ(択捉海雀、 Aethia cristatella
ウミバト(亜種 アリューシャンウミバト)Cepphus columba
ケイマフリCepphus carbo)冬羽
ケイマフリCepphus carbo)冬羽
ケイマフリCepphus carbo)冬羽
アカエリカイツブリ(赤襟鳰、Podiceps grisegena
オオセグロカモメ(大背黒鴎、Larus schistisagus
キクイタダキ(菊戴、鶎、Regulus regulus
キバシリ(木走、Certhia familiaris
メジロガモ(目白鴨、Aythya nyroca
メジロガモ(目白鴨、Aythya nyroca
アカハジロ(赤羽白、Aythya baeri)メジロガモとの交雑種?
ヒレンジャク(緋連雀、十二紅、 Bombycilla japonica
ヒレンジャク(緋連雀、十二紅、 Bombycilla japonica
ヒレンジャク(緋連雀、十二紅、 Bombycilla japonica

冬から春に向かって

2月も中旬を過ぎると、春の足音が徐々に聞こえてきます。10月ごろから日本(本州)にやってきていた冬鳥たちも、一部はすでに、移動を開始しています。まだ残ってくれている冬鳥たちを求めて、池、海、公園、山など、いろいろ出かけて自然観察を続けています。

マンサク(満作,万作,金縷梅, Hamamelis japonica)@東三河
メジロ(目白・繍眼児、Zosterops japonicus)@東三河、ウメジロ(梅+メジロ)
メジロ(目白・繍眼児、Zosterops japonicus)@東三河、ウメジロ(梅+メジロ)
カリガネ雁金Anser erythropus)@東三河
カリガネ雁金Anser erythropus)@東三河
シノリガモ(晨鳧、晨鴨、Histrionicus histrionicus)@東三河
クロガモ(黒鴨、Melanitta nigra)@東三河
タゲリ(田鳧、田計里、Vanellus vanellus)@東三河
タゲリ(田鳧、田計里、Vanellus vanellus)@東三河
カワウ河鵜、川鵜、 Phalacrocorax carbo)婚姻色@東三河
ハシビロガモ(嘴広鴨、Anas clypeata)@東三河
コガモ(小鴨、 Anas crecca)オス@東三河
コガモ(小鴨、 Anas crecca)メス@東三河
ハジロコチドリ(羽白小千鳥、Charadrius hiaticula)@東三河
ハジロコチドリ(羽白小千鳥、Charadrius hiaticula)@東三河
シロチドリ(白千鳥、Charadrius alexandrinus)@東三河
ハマシギ(浜鷸 、Calidris alpina)@東三河
ミユビシギ (三趾鷸、Calidris alba)@東三河
ニシオジロビタキ(西尾白鶲、Ficedula parva)@尾張
ニシオジロビタキ(西尾白鶲、Ficedula parva)@尾張

真冬の野鳥観察

元来、趣味として、植物の名前を覚えるために自己流で写真撮影をはじめました。その後、風景写真、昆虫写真を経て、野鳥写真など、幅広く撮影しています。野鳥写真をはじめるまでは、真冬といえば、寒いし外に出るのも億劫でしたが、野鳥を観察できる量的なピークが真冬なので、最近では、真冬に、完全防備して野鳥撮影に出かけるのが密かな楽しみになっています。ちなみに、真夏になると、ここ東海地方では野鳥はほとんど観察できなくなります。一方で、昆虫や植物は真夏を挟んで、春から秋まで多岐にわたって観察できるので、野鳥+植物+昆虫写真を趣味にすれば、年中写真撮影を楽しめることになります。

ここ最近は愛知県でも、最低気温がマイナスになる日が結構あります。先日、奥三河に出かけたとき、朝の外気温がマイナス6度くらいでした。吐く息が白くなりますが、それでも、朝日が射してくると、野鳥が元気に飛び回ってきます。以下にそんな真冬の野鳥をいくつか紹介します。ライファー(初見の野鳥)として、イスカに出会えました。氷点下4度くらいの愛知県内の山にいました。

イスカ(交喙、鶍、Loxia curvirostra)、赤いのがオス、一番下の黄色いのがメス
マヒワ(真鶸、Carduelis spinus
マヒワ(真鶸、Carduelis spinus
ユリカモメ (百合鴎、Chroicocephalus ridibundus)豊橋では、基本、12月~2月の真冬しか見られません
ユリカモメ (百合鴎、Chroicocephalus ridibundus
クイナ(水鶏、秧鶏、水雉、Rallus indicus)クイナは、本州南部では、典型的な冬鳥の一種ですが、普段は、湿地のヤブの中に隠れているのでなかなか遭遇できません。
カワセミ(翡翠、翡翆、魚狗、川蟬、Alcedo atthis)カワセミは冬鳥でなく、留鳥ですが、真冬にもっとも見つけやすいです。理由は、(真冬は完全に落葉した樹木の)枝にとまって獲物を探す習性があるからです。
カワセミ(翡翠、翡翆、魚狗、川蟬、Alcedo atthis)エビ(?)を捕まえたようです。
オシドリ(鴛鴦、Aix galericulata)動物園でも観察できますが、やはり野生のオシドリはいいですね。

オシドリ
(鴛鴦、Aix galericulata)オスのカラフルさには圧倒されます。RGB、光の3原色をすべて含んでいて、どうしてこんな綺麗な野鳥が地球に誕生したのかと、見るたびに不思議な感動に包まれます。ちなみに、本来、オシドリは、日本周辺の東アジア地域でしか観測できません。アメリカ大陸には、類似種のアメリカオシがいます。
スズガモ(鈴鴨、Aythya marila )オス。スズガモは通常、海でのみ観察できる冬鳥です。豊橋のある渥美半島では、こういった海にいる冬鳥も観察できるので、ありがたいです。
スズガモ(鈴鴨、Aythya marila )メス
ヨシガモ(葦鴨、Anas falcata)ヨシガモは、東アジアと極東ロシア付近だけに分布する野鳥で、東海地方では、典型的な冬鳥です。カナダのバンクーバーに行って、冬鳥を観察した経験から、オナガガモ、オカヨシガモ、マガモ、ハシビロガモなど、日本でも普通に見られるカモがカナダでも観察できる反面、ヨシガモ、トモエガモなどは全く見られないので、本当に貴重なんだなあ、と実感しました。個人的には、最近は豊橋周辺の海でよく観察していますが、淡水域にも、本来は飛来するカモです。ほかのカモ類と比べ絶対数が少ないこともあり、世界的に準絶滅危惧種に指定されています。
ヒメウ(姫鵜、Phalacrocorax pelagicus)環境省では絶滅危惧IB類に分類されています。こんな希少な冬鳥が豊橋周辺の海で観察できるのは、驚きです。
ウミネコ(海猫、Larus crassirostris)がセグロカモメ (背黒鴎, Larus argentatus)に追われてとまっていた場所を追われている様子。足の色が黄色なのがウミネコ、ピンク色のほうがセグロカモメ
ウミアイサ(海秋沙、Mergus serrator)オス、名前の通り、海にいる冬鳥の一種です。
ウミアイサ(海秋沙、Mergus serrator)メス

初冬の鳥たち

北風が吹き、モミジ、サクラ、ケヤキなど落葉樹の葉が落ちると、冬がやってきたなあ、と感じます。同時に、そんな落葉樹の枝にとまる野鳥が見つけやすくなります。冬は、一年のうちで、もっとも野鳥観察のしやすい時期です。公園、湖沼、山、海など、どこに行っても野鳥が見られる季節だと感じています。特に、カモ類のほとんどは、冬にのみ近所にやってくるので、いろいろな種類のカモが集結する冬を楽しみにしています。

以下では、最近撮影した、湖沼、海などを中心とした鳥の写真です。カモ類が中心です。一部は動物公園で撮影したものも含まれます。

オナガ(尾長、Cyanopica cyanus
マガモ真鴨Anas platyrhynchos

マガモ
真鴨Anas platyrhynchos
トモエガモ(巴鴨]Anas formosa)とオナガガモ(尾長鴨、Anas acuta
アオアシシギ(青足鷸、Tringa nebularia
ミコアイサ(巫女秋沙、Mergellus albellus
オウギアイサ (扇秋沙、Lophodytes cucullatus)オス
カワアイサ(川秋沙、Mergus merganser)オス
カワアイサ(川秋沙、Mergus merganser)メス
オウギアイサ (扇秋沙、Lophodytes cucullatus)メス
オカヨシガモ(丘葦鴨、Anas strepera
オカヨシガモ(丘葦鴨、Anas strepera
キンクロハジロ(金黒羽白、Aythya fuligula
ヒドリガモ (緋鳥鴨、Mareca penelope )
ユリカモメ (百合鴎、Chroicocephalus ridibundus
アカツクシガモ(赤筑紫鴨、Tadorna ferruginea)
アカツクシガモ(赤筑紫鴨、Tadorna ferruginea)
アカツクシガモ(赤筑紫鴨、Tadorna ferruginea)
ツクシガモ(筑紫鴨、Tadorna tadorna )
ツクシガモ(筑紫鴨、Tadorna tadorna )
ミユビシギ (三趾鷸、Calidris alba
オオハシシギ(大嘴鴫、:Limnodromus scolopaceus )

近所で観察できる晩秋の野鳥たち

豊橋中心の公園や池で撮影した晩秋の野鳥写真です。ライファーはありませんが、季節を表す野鳥、特に、その年の秋以降、はじめての冬鳥を見ると、「ここに戻ってきてくれたんだなあ」と、なぜかほっとします。ジョウビタキ、タシギ、水鳥のほとんどは、自宅から徒歩で行ける池の周辺で撮影しています。

ルリビタキ(瑠璃鶲、Tarsiger cyanurus
ルリビタキ(瑠璃鶲、Tarsiger cyanurus
ジョウビタキ(尉鶲、常鶲、Phoenicurus auroreus
オシドリ(鴛鴦、Aix galericulata
オシドリ(鴛鴦、Aix galericulata
タゲリ(田鳧、田計里、Vanellus vanellus
タゲリ(田鳧、田計里、Vanellus vanellus
タシギ(田鴫、Gallinago gallinago
タシギ(田鴫、Gallinago gallinago
ハシビロガモ(嘴広鴨、Anas clypeata
ハシビロガモ(嘴広鴨、Anas clypeata
ホシハジロ(星羽白、Aythya ferina
ホシハジロ(星羽白、Aythya ferina
オオバン(大鷭、Fulica atra
コガモ(小鴨、 Anas crecca
キンクロハジロ(金黒羽白、Aythya fuligula

バンクーバーにて (MICCAI2023に参加して)

学会参加のためカナダのバンクーバーに出張してきました。MICCAI2023という世界最大の医療計算機学会です。さらに、MICCAI2023のワークショップのひとつ、ARCADEにも参加してきました。MICCAIとは、Medical Image Computing and Computer Assisted Interventionの略で、今年で、第26回を迎える国際会議です。また、ARCADEとは、Automatic Region-based Coronary Artery Disease diagnostics using X-ray angiography imagEs の略です。

高度な医療診断のため、AIの力を最大限に発揮し、医師や技師を支援する技術開発やシステム提供が最大の目的ですが、ARCADEでは、とくに心臓冠動脈の疾病(特に、狭窄)を冠動脈内の疾病の位置を含め、正確に推定する技術を競う国際コンテストが併設され、その結果を報告するワークショップでした。

位置推定はインスタンスセグメンテーション技術という範疇のもので、与えられた心臓のX線アンジオグラフィ(血管造影画像)から、冠動脈の形状を多角形で囲む領域を割り出す必要があります。しかも、冠動脈には、約26種類のセグメントが定義されていて、推定した多角形と何番のセグメントか(1から26番)を両方答える問題に帰着します。実は、類似問題が、自動運転技術でも利用されます。そこでは、物体検出をするだけでなく、人、車、信号機、自転車など、ほぼ20種類くらいの物体(インスタンス)を多角形でリアルタイムに推定(セグメンテーション)するインスタンスセグメンテーション技術が必要です。自分自身、元来、自動運転でのインスタンスセグメンテーション技術の応用研究が先行だったので、医療の世界でも、同様な技術が求められていることに、新鮮な驚きを感じています。

MICCAI2023本会議の様子

バンクーバーの公園にて

バンクーバーは、緯度が高く、北海道よりはるかに北に位置します。そのため、10月中旬でしたが、ダウンなど厚着を持参して行ってきました。実際、会議開催期間の2日間は冷たい雨で、ダウンがちょうどでした。また、朝晩は10度以下の気温になるので、東海地方に住み慣れているものにとって、やがてくる冬の先陣に慣れてきた感じでした。

MICCAI2023会議の合間に、近くの公園で野鳥の撮影をしてきました。マガモやハシビロガモなど、日本でもよく見る野鳥がいましたが、これまで見たことのない野鳥も多く、写真撮影も楽しむことができました。

アメリカソリハシセイタカシギRecurvirostra americana)@バンクーバー。日本でたまに観られるソリハシセイタカシギも人気ですが、北米版のアボセット(英語名)もとても人気のようでした。
ハクトウワシ白頭鷲Haliaeetus leucocephalus)@バンクーバー。米国の国鳥です。
アメリカオシ(亜米利加鴛鴦、Aix sponsa)@バンクーバー。日本やその近隣諸国で見られる「オシドリ」もオスがとてもきれいですが、アメリカオシのオスもとても、美しいです。感動しました。
アンナハチドリCalypte anna)@バンクーバー。いわゆるハミングバード(Hummingbird)の一種ですが、とても小さいのに、ホバリングしながら蜜を吸う姿に感動しました。現地のバーダーさんにもとても人気のようでした。夏鳥ですが、まだいました。
ヒメレンジャク(姫連雀、Bombycilla cedrorum)@バンクーバー。日本でたまに冬に見られる「キレンジャク」に似ていますが、一回り小さいです。
ハクガン(白雁、Anser caerulescens)@バンクーバー。日本では、北海道や東北地方の一部で見られるようです。自分は初見でした。
オオアオサギ (大青鷺、Ardea herodias)@バンクーバー。日本にいる「アオサギ」より一回り大きい印象です。
キガシラシトド (黄頭鵐、Zonotrichia atricapilla)@バンクーバー
ミヤマシトド (深山鵐、Zonotrichia leucophrys)@バンクーバー
オウギアイサ (扇秋沙、Lophodytes cucullatus)オス@バンクーバー。初見です。日本にも稀に、渡来するようです、
オウギアイサ (扇秋沙、Lophodytes cucullatus)メス@バンクーバー
クビワキンクロAythya collaris)オス@バンクーバー。初見です。日本にも迷鳥として、たまにやってきます。
クビワキンクロAythya collaris)メス@バンクーバー
シジュウカラガン (四十雀雁、Branta hutchinsii )@バンクーバー。日本では北海道や東北地方などで、主に観察されていますが、渡来数が少なく絶滅危惧種のようです。
カナダガン (加奈陀雁、Branta canadensis)@バンクーバー。過去にニューヨークやロンドンで見たことがあります。
アメリカヒドリ(アメリカ緋鳥、Mareca americana)オス@バンクーバー。日本では「アメリカヒドリ」は迷鳥として、毎年、どこかで散見されます。自分はここバンクーバーが初見でした。
アメリカヒドリ(アメリカ緋鳥、Mareca americana)メス@バンクーバー
オオキアシシギ (大黄足鷸、Tringa melanoleuca)@バンクーバー。初見です。「キアシシギ」は日本でも渡りの時期によく見られますが、「オオキアシシギ」は日本だと迷鳥のようです。
オオハシシギ(大嘴鴫、Limnodromus scolopaceus )@バンクーバー。オオハシシギ自体は、遠州で出会ったことがありますが、こんなに沢山のオオハシシギを見たのは初めてでした。
オオハシシギ(大嘴鴫、Limnodromus scolopaceus )@バンクーバー
アメリカコガラPoecile atricapillus)@バンクーバー。日本で見られる「コガラ」とはかなり色合いが違います。