春の花は秋の実りに…

技科大の春の花の続報です。構内に「桃」があることも珍しい大学だと思いますが、実は「りんご」(Malus pumila)もあります。秋には緑色のりんごの実(「王林」ぽい見た目です)がなります。りんごは青森や長野あたりでは有名なのかもしれませんが、自分は、豊橋にきて、大学構内で、はじめてりんごの木を見ました。派手な花ではないですが、秋(10月)になると、それはそれは大きなりんごの実がなります。まだ、食べたことはありません。また、技科大南駐車場付近では「あけび」(Akebia quinata)の花があちこちで満開です。こちらも秋には、大きな果実になり、果肉はゼリー状で甘い味がします。花を「目標」にたとえると、そのうちほんの数%が秋に実を結ぶので、「結果がでる」ものは、いろいろな必然(花の香りなどで誘引)と偶然(みつばちなどの受粉)の不思議な組み合わせなのでしょう。研究も似たところがあります。

技科大構内のりんごの花(Malus pumila)
10月には、りんごの果実が観察されます(2016年10月撮影)

技科大南駐車場付近のあけびの花(Akebia quinata)
10月には、あけびの果実が観察されます(2016年10月撮影)
この4月から新装オープンした技科大の図書館です

以下おまけです。

技科大のうぐいす(再生ではボリュームを小さくしてください)

技科大のホトトギス(けたたましい鳴き声のため、ボリュームをかなり小さくしてください)

え?俳句?しょうがないなあ。では一句。

技科大に 春を告げるよ ホトトギス

平凡すぎ? ごめんなさい。じゃ、もう少し。

ホトトギス 毎年来てね これからも

できるなら 一緒に泣(鳴)こう ホトトギス

ホトトギス 元気ください 少しだけ

連れてって 空の散歩に ホトトギス

その声を フーリエ変換 ホトトギス(字余り)

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春は翔けるように…

いつもの年より桜の開花が全国的に遅れていた今年の春ですが、ここ一週間くらいで一気に春が駆け抜けてきたように感じます。かつて1990年代前半、ニューヨーク州北部に3年半くらい留学していた頃の感覚に似ています。雪に埋もれた長い長い冬のあと、一気に春がやってきた感覚がありました。毎年、この時期は、桜をはじめ、いろいろな花が咲き乱れるので、カメラ片手に近所の公園や技科大周辺の小路に撮影に出かける日々を楽しんでいます。

豊橋市高師緑地公園の朝, 「長い曇天の後、突然やってきた春」っていう感じです。

技科大構内の花桃(Prunus persica), 満開は一瞬なので逃せません

オキナグサ(Pulsatilla cernua)(栽培), かつて河川の土手などで観察できました。地味な花ですが個人的に好きな植物の1つです。
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菜の花畑でつかまえて…

もう退職された技科大の名誉教授から、「技科大が出来てしばらくの間はネー、雨が降ると、地面がぐじゃぐじゃになって、皆、長靴をはいていましたヨ」という話を聞いたことがあります。多分、大学の中の道路は舗装されていなかったのだと思います。雨が降ると、時々この話を思い出します。自分も小学校の頃は、雨が降ると長靴をはいて登下校していたので、それがいかに大変だったか容易に想像できます。

土の道路といえば、昭和なレトロのイメージがありますが、実は今でも、そんなレトロな雰囲気を感じられるところがあります。時々、写真の場所へ行って哲学する習慣にしています。この写真は横浜市ですが、昔住んでいた倉敷市北部の(記憶の中の)風景は、写真そっくりの土の道路で、道路の片方に川が流れ、もう片方は、春になるとあたり一面ピンク色の「れんげ畑」で、近所の子供たちと一緒に駆け出して遊んでいました。川には、水車があちこちに設置され、季節になると、水車で川から水田に水を供給していました。そんな水車の回転の様子をじっと眺めていたのを覚えています。

さて、季節は徐々に本格的な春になってきました。ところどころ、早咲きの桜が咲き、菜の花畑は満開状態です。たまには子供のように菜の花畑の中を駆け出してみたくなります。豊橋鉄道の「菜の花」号は、電車の中も「菜の花」一色で、最初に見たときは、「ううっ」という感じでしたが、今では感覚が麻痺したのか、「(こんな)だもんで」な気分です。

昭和レトロな土の道路が見られる横浜市の風景
技科大近くの菜の花畑(Brassicaceae Burnett)
豊橋鉄道「菜の花」号
豊橋鉄道「菜の花」号(車内、吊革まで菜の花色です)
技科大駐車場の「三毛猫」(今日はどこにドライブにいこうかニャー)


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縦の糸は…, 横の糸は…

3月23日卒業式・修了式が行われました。教員の参加は任意なので、滅多に参加しないのですが、副系長ということで、普段着ることのない略礼服を着て出席し、壇上の隅で静かに式を見守っていました。控え室の楽屋では、系長先生らが、「噛まずに学生の名前を読み上げたい」と何度も練習していて、ちょっとほっこりしていました。成人式のようなサプライズもなく、静かに式は進行してゆきました。学長が「シデコブシ」に言及されたのは、ちょっと驚きました。地味な樹木だけにうれしかったことでしょう。

当研究室からは、留学生2名を含む6名のM2が巣立っていくこととなりました。卒業式・修了式に先立つ22日の夜、研究室で歓送会を行いました。今後の皆の国内外での活躍、ならびにご多幸を祈念します。(ってなんか、結婚式のスピーチじゃん(笑))

アイプラザでの卒業式・修了式の立看板とシデコブシ(24日撮影)


研究室の歓送会(場所は豊橋から車で集合した豊川の北海道 (一体どこだい?))

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ひねもすのたり

データ工学と情報マネジメントフォーラム(DEIM)、言語処理学会年次大会(NLP)、情報処理学会全国大会(IPSJ)、パターン認識とメディア理解研究会(PRMU)、電子情報通信学会総合大会(IEICE)など、この時期には、当研究室で行っている研究内容を発表できる、全国大会・研究会が集中しています。1年間の研究成果を報告する絶好のチャンスだと思います。KDEラボからは、DEIM2017に1名、NLP2017に2名、PRMUに1名、IEICE2017に3名投稿することができました。

KDEラボの管理人はというと、13日~16日まで筑波大学で行われたNLP2017に参加してきました。言語処理学会年次大会には、豊橋技科大で開催された2011年以来の参加です。こちらはB4学生2名が発表してくれました。 自分は比較的軽装備で、ひねもすのたり、といった気分での参加のつもりでした。現場に行ってみると、人気のセッションは聴講者で満員になり、立ち見も出るという盛況ぶりで、自然言語処理に対する大学・企業等の研究機関の熱の入れようを久々に肌で感じ取ることができました。

NLP2017会場の筑波大学 春日キャンパス

KDEラボから研究発表してくれた2名の学生。右はポスター発表の様子

電車がネタを運ぶ回転ずしに行ってきました。新幹線はあくまでイメージです

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透明な空に向けて…

昨年、豊橋技術科学大学は創立40周年記念を迎えました。20年ほど前までは、自分がここに来ることは全く想像もしませんでしたが、すでに技科大の歴史の1/3以上にかかわってきており、技科大での生活が当たり前になっている今を思うと、とても不思議な気持ちになります。40周年記念で、昨年11月技科大の構内の一角に東海地域(愛知県、岐阜県、三重県)にのみ自生する準絶滅危惧種のシデコブシが植樹されました。豊橋市が位置する渥美半島では、田原市に自生地があり、いつかは訪れてみたいと思っていたので40周年記念で、あこがれのシデコブシ植樹のニュースを聞いたときは、ひとりで「よっし」と喜びを隠していました。本当は自然に自生している個体をみたかったのですが、とにかく近くで見られるだけで幸せです。

そんなわけで、つい最近1輪の花をみかけたところで、早速カメラをもって構内にあるシデコブシを撮影してきました。類似する樹木としてはハクモクレン(Magnolia denudata)やコブシ(Magnolia kobus)が有名ですが、ハクモクレンは花びらが幅広く厚みがあり派手な外見です。コブシは、花びらが細長い点は共通ですが、花びらが6枚なのに対して、シデコブシは8枚以上観察されます。昨年、国際コンペのPlantCLEF2016で1000種類の植物に関して研究室の学生君のおかげで世界最高鑑定精度を達成できましたが、この3種類を間違えずに識別できるかどうかはまだ未確認です。今後の課題ですネ(いったい何枚写真を撮れば、深層学習で訓練できるのだろうか…)。満開になるまで、しばらく見守りたいと考えています。


40周年記念の植樹プレート


シデコブシ(Magnolia stellata)


シデコブシ 透明な空に向けて何かを語りかけているように感じます…


豊鉄渥美線のシデコブシ電車

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早春の森で…

この冬は例年よりかなり寒い気がします。実際、大学に行こうとして、はじめて「雪かき」をしてから車を出すという経験をしました。こんなこと、豊橋に来てから一度もありませんでした。

さて、まだまだ寒い日は続いていますが、立春を過ぎ、日差しは少しずつ春めいてきているような気がします。週末になり、「そうだ、こんな日は、近所の森で幸せの青い鳥を探そう!」と張り切って、まだ見たことがないルリビタキのオスを探しに行ってきました。まずは、ほぼ満開の白梅の歓迎を受け、「おー、春がきてるな~」と感心。それから、せせらぎがキラキラ反射して美しい小川に沿って少しずつ森の奥へ~。。。。。しばらくして目の前を何やら青いものが飛び抜けていきました。「うそ。まさか」と、おそるおそる、それが止まった木の枝を見上げると、「いた~ルリビタキのオスだ!」。はじめての遭遇にポータブルカメラを落としそうになりながら、手袋をはずし、スイッチオン。なかなか相手の動きが早くピントが合わない。あせる気持ちをおさえて、何ショットか撮影に成功。まあ、こんな日もあっていいかなあ、誰かがご褒美をくれたんだ、と思うことにして帰路につきました。ルリビタキには、また会いにこようと思います。


ほぼ満開の白梅(Prunus mume, Japanese apricot)。


ルリビタキ(オス) (Tarsiger cyanurus)

ジョウビタキ(メス) (Phoenicurus auroreus)

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新春にあたり…

ほぼ全国的な好天に恵まれた新年を迎えました。富士山が綺麗に見えたので、散策・移動しながら3ショットほど撮影しました。いずれも横浜市からの撮影ですが、東京の市街地あたりからも、ほぼ同様の光景なのでしょう。豊橋や浜松あたりからも頂上付近は見えるのですが、たまには山の東側からのショットもいいかなと…

中原街道あたりから望む富士山
三ツ境駅4F付近から望む富士山。ちょっと中腹が見えます
三ツ境駅2F付近から。手前は丹沢山系。

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三人目のドクター誕生

今年12月に、3人目のドクターが誕生しました。バングラデッシュからの留学生のMd Zia Ullah(ニックネームArif)君です。マスターから研究室にきてくれましたので、5年以上の滞在になりますが、本当に粘り強く研究してくれたと思います。2014年以降、ImageCLEF2014国際コンテスト、Image Annotationタスクでの世界最高精度達成にはじまり、同年の国際会議でのベストペーパー賞(共著)、2015年での国際会議のベストプレゼンテーション賞(共著)、 ACM Transactions of Intelligent Systems and Technology(5年間のインパクトファクターが9.15の)国際論文誌で論文を出版、2016年(今年)は自らが第一筆者の論文で12月に北京で行われた国際会議でベストプレゼンテーション賞を受賞、と功績の一端をリストするだけでも枚挙にいとまがありません。この12月で修了しますが(修了式は26日)、今後の活躍が大いに期待されます。

今週は、学部4年生の卒業研究発表会もありました。全体では100名を超える学生の中で、当研究室からは5名の学生が発表してくれましたが、どの学生の発表も安心して聞けて、とても誇らしかったです。卒論の提出等、残っていますが、9ヶ月間、お疲れ様でした。

修了式にて
AIRS2016でArifが受賞したベストプレゼンテーション賞
愛知の「紅ほっぺ」と近所のパン屋さんの力を借りてささやかに

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深秋に「秋の七草」を想ふ

いつの頃からでしょうか?本当に、なんとなく、万葉集で歌われた「秋の七草」を全部見てみたい、じっくり観察して写真に残したい、という願望がわき、それがここ数年、益々、強くなってきているように感じます。まだその夢は実現できていませんが、技科大周辺に咲いていた「秋の七草」を中心に、うち5種類は観察することができました。残るは、「オミナエシ」と「(カワラ)ナデシコ」で、来年以降の楽しみにしたいと思います。

キキョウ (Platycodon grandiflorus)(岡崎市)(左)とクズ (Pueraria lobata)(右)(技科大)
ススキ(Miscanthus sinensis)とハギ(Lespedeza)(いずれも技科大)
フジバカマ(Eupatorium japonicum)(技科大)線香花火を連想させます
番外編:西洋ナデシコ(Dianthus chinensis)(栽培)

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