冬から春に向かって

2月も中旬を過ぎると、春の足音が徐々に聞こえてきます。10月ごろから日本(本州)にやってきていた冬鳥たちも、一部はすでに、移動を開始しています。まだ残ってくれている冬鳥たちを求めて、池、海、公園、山など、いろいろ出かけて自然観察を続けています。

マンサク(満作,万作,金縷梅, Hamamelis japonica)@東三河
メジロ(目白・繍眼児、Zosterops japonicus)@東三河、ウメジロ(梅+メジロ)
メジロ(目白・繍眼児、Zosterops japonicus)@東三河、ウメジロ(梅+メジロ)
カリガネ雁金Anser erythropus)@東三河
カリガネ雁金Anser erythropus)@東三河
シノリガモ(晨鳧、晨鴨、Histrionicus histrionicus)@東三河
クロガモ(黒鴨、Melanitta nigra)@東三河
タゲリ(田鳧、田計里、Vanellus vanellus)@東三河
タゲリ(田鳧、田計里、Vanellus vanellus)@東三河
ハシビロガモ(嘴広鴨、Anas clypeata)@東三河
コガモ(小鴨、 Anas crecca)オス@東三河
コガモ(小鴨、 Anas crecca)メス@東三河
ハジロコチドリ(羽白小千鳥、Charadrius hiaticula)@東三河
ハジロコチドリ(羽白小千鳥、Charadrius hiaticula)@東三河
シロチドリ(白千鳥、Charadrius alexandrinus)@東三河
ハマシギ(浜鷸 、Calidris alpina)@東三河
ミユビシギ (三趾鷸、Calidris alba)@東三河
ニシオジロビタキ(西尾白鶲、Ficedula parva)@尾張
ニシオジロビタキ(西尾白鶲、Ficedula parva)@尾張

真冬の野鳥観察

元来、趣味として、植物の名前を覚えるために自己流で写真撮影をはじめました。その後、風景写真、昆虫写真を経て、野鳥写真など、幅広く撮影しています。野鳥写真をはじめるまでは、真冬といえば、寒いし外に出るのも億劫でしたが、野鳥を観察できる量的なピークが真冬なので、最近では、真冬に、完全防備して野鳥撮影に出かけるのが密かな楽しみになっています。ちなみに、真夏になると、ここ東海地方では野鳥はほとんど観察できなくなります。一方で、昆虫や植物は真夏を挟んで、春から秋まで多岐にわたって観察できるので、野鳥+植物+昆虫写真を趣味にすれば、年中写真撮影を楽しめることになります。

ここ最近は愛知県でも、最低気温がマイナスになる日が結構あります。先日、奥三河に出かけたとき、朝の外気温がマイナス6度くらいでした。吐く息が白くなりますが、それでも、朝日が射してくると、野鳥が元気に飛び回ってきます。以下にそんな真冬の野鳥をいくつか紹介します。ライファー(初見の野鳥)として、イスカに出会えました。氷点下4度くらいの愛知県内の山にいました。

イスカ(交喙、鶍、Loxia curvirostra)、赤いのがオス、一番下の黄色いのがメス
マヒワ(真鶸、Carduelis spinus
マヒワ(真鶸、Carduelis spinus
ユリカモメ (百合鴎、Chroicocephalus ridibundus)豊橋では、基本、12月~2月の真冬しか見られません
ユリカモメ (百合鴎、Chroicocephalus ridibundus
クイナ(水鶏、秧鶏、水雉、Rallus indicus)クイナは、本州南部では、典型的な冬鳥の一種ですが、普段は、湿地のヤブの中に隠れているのでなかなか遭遇できません。
カワセミ(翡翠、翡翆、魚狗、川蟬、Alcedo atthis)カワセミは冬鳥でなく、留鳥ですが、真冬にもっとも見つけやすいです。理由は、(真冬は完全に落葉した樹木の)枝にとまって獲物を探す習性があるからです。
カワセミ(翡翠、翡翆、魚狗、川蟬、Alcedo atthis)エビ(?)を捕まえたようです。
オシドリ(鴛鴦、Aix galericulata)動物園でも観察できますが、やはり野生のオシドリはいいですね。

オシドリ
(鴛鴦、Aix galericulata)オスのカラフルさには圧倒されます。RGB、光の3原色をすべて含んでいて、どうしてこんな綺麗な野鳥が地球に誕生したのかと、見るたびに不思議な感動に包まれます。ちなみに、本来、オシドリは、日本周辺の東アジア地域でしか観測できません。アメリカ大陸には、類似種のアメリカオシがいます。
スズガモ(鈴鴨、Aythya marila )オス。スズガモは通常、海でのみ観察できる冬鳥です。豊橋のある渥美半島では、こういった海にいる冬鳥も観察できるので、ありがたいです。
スズガモ(鈴鴨、Aythya marila )メス
ヨシガモ(葦鴨、Anas falcata)ヨシガモは、東アジアと極東ロシア付近だけに分布する野鳥で、東海地方では、典型的な冬鳥です。カナダのバンクーバーに行って、冬鳥を観察した経験から、オナガガモ、オカヨシガモ、マガモ、ハシビロガモなど、日本でも普通に見られるカモがカナダでも観察できる反面、ヨシガモ、トモエガモなどは全く見られないので、本当に貴重なんだなあ、と実感しました。個人的には、最近は豊橋周辺の海でよく観察していますが、淡水域にも、本来は飛来するカモです。ほかのカモ類と比べ絶対数が少ないこともあり、世界的に準絶滅危惧種に指定されています。
ヒメウ(姫鵜、Phalacrocorax pelagicus)環境省では絶滅危惧IB類に分類されています。こんな希少な冬鳥が豊橋周辺の海で観察できるのは、驚きです。
ウミネコ(海猫、Larus crassirostris)がセグロカモメ (背黒鴎, Larus argentatus)に追われてとまっていた場所を追われている様子。足の色が黄色なのがウミネコ、ピンク色のほうがセグロカモメ
ウミアイサ(海秋沙、Mergus serrator)オス、名前の通り、海にいる冬鳥の一種です。
ウミアイサ(海秋沙、Mergus serrator)メス

初冬の鳥たち

北風が吹き、モミジ、サクラ、ケヤキなど落葉樹の葉が落ちると、冬がやってきたなあ、と感じます。同時に、そんな落葉樹の枝にとまる野鳥が見つけやすくなります。冬は、一年のうちで、もっとも野鳥観察のしやすい時期です。公園、湖沼、山、海など、どこに行っても野鳥が見られる季節だと感じています。特に、カモ類のほとんどは、冬にのみ近所にやってくるので、いろいろな種類のカモが集結する冬を楽しみにしています。

以下では、最近撮影した、湖沼、海などを中心とした鳥の写真です。カモ類が中心です。一部は動物公園で撮影したものも含まれます。

オナガ(尾長、Cyanopica cyanus
マガモ真鴨Anas platyrhynchos

マガモ
真鴨Anas platyrhynchos
トモエガモ(巴鴨]Anas formosa)とオナガガモ(尾長鴨、Anas acuta
アオアシシギ(青足鷸、Tringa nebularia
ミコアイサ(巫女秋沙、Mergellus albellus
オウギアイサ (扇秋沙、Lophodytes cucullatus)オス
カワアイサ(川秋沙、Mergus merganser)オス
カワアイサ(川秋沙、Mergus merganser)メス
オウギアイサ (扇秋沙、Lophodytes cucullatus)メス
オカヨシガモ(丘葦鴨、Anas strepera
オカヨシガモ(丘葦鴨、Anas strepera
キンクロハジロ(金黒羽白、Aythya fuligula
ヒドリガモ (緋鳥鴨、Mareca penelope )
ユリカモメ (百合鴎、Chroicocephalus ridibundus
アカツクシガモ(赤筑紫鴨、Tadorna ferruginea)
アカツクシガモ(赤筑紫鴨、Tadorna ferruginea)
アカツクシガモ(赤筑紫鴨、Tadorna ferruginea)
ツクシガモ(筑紫鴨、Tadorna tadorna )
ツクシガモ(筑紫鴨、Tadorna tadorna )
ミユビシギ (三趾鷸、Calidris alba
オオハシシギ(大嘴鴫、:Limnodromus scolopaceus )

近所で観察できる晩秋の野鳥たち

豊橋中心の公園や池で撮影した晩秋の野鳥写真です。ライファーはありませんが、季節を表す野鳥、特に、その年の秋以降、はじめての冬鳥を見ると、「ここに戻ってきてくれたんだなあ」と、なぜかほっとします。ジョウビタキ、タシギ、水鳥のほとんどは、自宅から徒歩で行ける池の周辺で撮影しています。

ルリビタキ(瑠璃鶲、Tarsiger cyanurus
ルリビタキ(瑠璃鶲、Tarsiger cyanurus
ジョウビタキ(尉鶲、常鶲、Phoenicurus auroreus
オシドリ(鴛鴦、Aix galericulata
オシドリ(鴛鴦、Aix galericulata
タゲリ(田鳧、田計里、Vanellus vanellus
タゲリ(田鳧、田計里、Vanellus vanellus
タシギ(田鴫、Gallinago gallinago
タシギ(田鴫、Gallinago gallinago
ハシビロガモ(嘴広鴨、Anas clypeata
ハシビロガモ(嘴広鴨、Anas clypeata
ホシハジロ(星羽白、Aythya ferina
ホシハジロ(星羽白、Aythya ferina
オオバン(大鷭、Fulica atra
コガモ(小鴨、 Anas crecca
キンクロハジロ(金黒羽白、Aythya fuligula

バンクーバーにて (MICCAI2023に参加して)

学会参加のためカナダのバンクーバーに出張してきました。MICCAI2023という世界最大の医療計算機学会です。さらに、MICCAI2023のワークショップのひとつ、ARCADEにも参加してきました。MICCAIとは、Medical Image Computing and Computer Assisted Interventionの略で、今年で、第26回を迎える国際会議です。また、ARCADEとは、Automatic Region-based Coronary Artery Disease diagnostics using X-ray angiography imagEs の略です。

高度な医療診断のため、AIの力を最大限に発揮し、医師や技師を支援する技術開発やシステム提供が最大の目的ですが、ARCADEでは、とくに心臓冠動脈の疾病(特に、狭窄)を冠動脈内の疾病の位置を含め、正確に推定する技術を競う国際コンテストが併設され、その結果を報告するワークショップでした。

位置推定はインスタンスセグメンテーション技術という範疇のもので、与えられた心臓のX線アンジオグラフィ(血管造影画像)から、冠動脈の形状を多角形で囲む領域を割り出す必要があります。しかも、冠動脈には、約26種類のセグメントが定義されていて、推定した多角形と何番のセグメントか(1から26番)を両方答える問題に帰着します。実は、類似問題が、自動運転技術でも利用されます。そこでは、物体検出をするだけでなく、人、車、信号機、自転車など、ほぼ20種類くらいの物体(インスタンス)を多角形でリアルタイムに推定(セグメンテーション)するインスタンスセグメンテーション技術が必要です。自分自身、元来、自動運転でのインスタンスセグメンテーション技術の応用研究が先行だったので、医療の世界でも、同様な技術が求められていることに、新鮮な驚きを感じています。

MICCAI2023本会議の様子

バンクーバーの公園にて

バンクーバーは、緯度が高く、北海道よりはるかに北に位置します。そのため、10月中旬でしたが、ダウンなど厚着を持参して行ってきました。実際、会議開催期間の2日間は冷たい雨で、ダウンがちょうどでした。また、朝晩は10度以下の気温になるので、東海地方に住み慣れているものにとって、やがてくる冬の先陣に慣れてきた感じでした。

MICCAI2023会議の合間に、近くの公園で野鳥の撮影をしてきました。マガモやハシビロガモなど、日本でもよく見る野鳥がいましたが、これまで見たことのない野鳥も多く、写真撮影も楽しむことができました。

アメリカソリハシセイタカシギRecurvirostra americana)@バンクーバー。日本でたまに観られるソリハシセイタカシギも人気ですが、北米版のアボセット(英語名)もとても人気のようでした。
ハクトウワシ白頭鷲Haliaeetus leucocephalus)@バンクーバー。米国の国鳥です。
アメリカオシ(亜米利加鴛鴦、Aix sponsa)@バンクーバー。日本やその近隣諸国で見られる「オシドリ」もオスがとてもきれいですが、アメリカオシのオスもとても、美しいです。感動しました。
アンナハチドリCalypte anna)@バンクーバー。いわゆるハミングバード(Hummingbird)の一種ですが、とても小さいのに、ホバリングしながら蜜を吸う姿に感動しました。現地のバーダーさんにもとても人気のようでした。夏鳥ですが、まだいました。
ヒメレンジャク(姫連雀、Bombycilla cedrorum)@バンクーバー。日本でたまに冬に見られる「キレンジャク」に似ていますが、一回り小さいです。
ハクガン(白雁、Anser caerulescens)@バンクーバー。日本では、北海道や東北地方の一部で見られるようです。自分は初見でした。
オオアオサギ (大青鷺、Ardea herodias)@バンクーバー。日本にいる「アオサギ」より一回り大きい印象です。
キガシラシトド (黄頭鵐、Zonotrichia atricapilla)@バンクーバー
ミヤマシトド (深山鵐、Zonotrichia leucophrys)@バンクーバー
オウギアイサ (扇秋沙、Lophodytes cucullatus)オス@バンクーバー。初見です。日本にも稀に、渡来するようです、
オウギアイサ (扇秋沙、Lophodytes cucullatus)メス@バンクーバー
クビワキンクロAythya collaris)オス@バンクーバー。初見です。日本にも迷鳥として、たまにやってきます。
クビワキンクロAythya collaris)メス@バンクーバー
シジュウカラガン (四十雀雁、Branta hutchinsii )@バンクーバー。日本では北海道や東北地方などで、主に観察されていますが、渡来数が少なく絶滅危惧種のようです。
カナダガン (加奈陀雁、Branta canadensis)@バンクーバー。過去にニューヨークやロンドンで見たことがあります。
アメリカヒドリ(アメリカ緋鳥、Mareca americana)オス@バンクーバー。日本では「アメリカヒドリ」は迷鳥として、毎年、どこかで散見されます。自分はここバンクーバーが初見でした。
アメリカヒドリ(アメリカ緋鳥、Mareca americana)メス@バンクーバー
オオキアシシギ (大黄足鷸、Tringa melanoleuca)@バンクーバー。初見です。「キアシシギ」は日本でも渡りの時期によく見られますが、「オオキアシシギ」は日本だと迷鳥のようです。
オオハシシギ(大嘴鴫、Limnodromus scolopaceus )@バンクーバー。オオハシシギ自体は、遠州で出会ったことがありますが、こんなに沢山のオオハシシギを見たのは初めてでした。
オオハシシギ(大嘴鴫、Limnodromus scolopaceus )@バンクーバー
アメリカコガラPoecile atricapillus)@バンクーバー。日本で見られる「コガラ」とはかなり色合いが違います。

初秋の自然観察

秋の足音が聞こえてきました。雨が降ると寒く感じ、快晴の日は、まだ暑さを感じます。身の回りの風景は、ゆっくりと、夏から秋へと変化しているようです。

ミゾソバ(溝蕎麦、Polygonum thunbergii )@葦毛湿原
シラタマホシクサ(白玉星草、Eriocaulon nudicuspe)@葦毛湿原、本当に星のように輝いて見えることがあります
サワシロギク(沢白菊、Aster rugulosus)@葦毛湿原、日本固有種
サワギキョウ(沢桔梗、Lobelia sessilifolia )とホシホウジャク(星蜂雀、Macroglossum pyrrhosticta)@葦毛湿原
アオバト(緑鳩、Treron sieboldii)@東三河
アオバト(緑鳩、Treron sieboldii)@東三河
ダイゼン(大膳、Pluvialis squatarola
ダイゼン(大膳、Pluvialis squatarola)左、カラフトアオアシシギ(樺太青脚鷸、Tringa guttifer)右
ダイゼン(大膳、Pluvialis squatarola)、カラフトアオアシシギ(樺太青脚鷸、Tringa guttifer)、チュウシャクシギ(中杓鴫、Numenius phaeopus
ハマシギ(浜鷸 、Calidris alpina)やダイゼン(大膳、Pluvialis squatarola)に代表されるシギ、チドリたち
アオアシシギ(青足鷸、Tringa nebularia
オバシギ(尾羽鷸、Calidris tenuirostris
オオアジサシ(大鯵刺、Sterna bergii)@東三河、7月ごろから、やってきています。定期的に観察しています。アジサシ類の中では、もっとも遅くまで、東三河にいてくれます
オオアジサシ(大鯵刺、Sterna bergii)@東三河
ミユビシギ (三趾鷸、Calidris alba)@東三河
ミユビシギ (三趾鷸、Calidris alba)@東三河
シロチドリ(白千鳥、Charadrius alexandrinus)@東三河
アカアシシギ(赤足鷸、Tringa totanus)@三河
アカアシシギ(赤足鷸、Tringa totanus)@三河
アカアシシギ(赤足鷸、Tringa totanus)@三河
トウネン当年Calidris ruficollis)@三河
ハンミョウ(斑猫、斑蝥、Cicindela chinensis japonica)@葦毛湿原

豊橋周辺の夏の風景

台風がきたり、猛暑日や極暑日になったり、いろいろ外出には不向きな日が続いています。今月は遠征は控え、豊橋近郊で自然観察を続けています。

オオアジサシ(大鯵刺、Sterna bergii)@東三河、環境省絶滅危惧Ⅱ類
オオアジサシ(大鯵刺、Sterna bergii)@東三河、環境省絶滅危惧Ⅱ類
カイツブリ(鳰、鸊鷉、鸊鵜、Tachybaptus ruficollis)@東三河、葦毛湿原
ウラナミシジミ(裏波小灰蝶、Lampides boeticus)@東三河、葦毛湿原
ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋、Argyreus hyperbius)@東三河、葦毛湿原
ウチワヤンマ(団扇蜻蜒、 Sinictinogomphus clavatus)@東三河、葦毛湿原
ミズギボウシ(水擬宝珠、 Hosta longissima Honda var. brevifolia F. Maek.)@東三河、葦毛湿原
ヒメミミカキグサ(姫耳掻草、Utricularia nipponica)@東三河、葦毛湿原、絶滅危惧ⅠB類
ヒメミミカキグサ(姫耳掻草、Utricularia nipponica)@東三河、葦毛湿原、絶滅危惧ⅠB類
ヒメミミカキグサ(姫耳掻草、Utricularia nipponica)@東三河、葦毛湿原、絶滅危惧ⅠB類
ムラサキミミカキグサ(紫耳掻草、Utricularia uliginosa)左、ホザキノミミカキグサUtricularia caerulea)右@東三河、葦毛湿原
ミミカキグサ(耳掻草、Utricularia bifida)@東三河、葦毛湿原
サギソウ鷺草Pecteilis radiata )@東三河、葦毛湿原、環境省準絶滅危惧
サギソウ鷺草Pecteilis radiata )@東三河、葦毛湿原、環境省準絶滅危惧
コオニユリ(小鬼百合、Lilium leichtlinii)@東三河、葦毛湿原
カワラハンミョウChaetodera laetescripta )@遠州、絶滅危惧ⅠB類

湖畔、海岸、海洋での自然観察

暑い日が続いています。湖畔、海岸、海洋に出かけ、夏にみられる動植物や野鳥観察を続けています。

コバイケイソウ(小梅蕙草、Veratrum stamineum
ニッコウキスゲHemerocallis middendorffii
オミナエシ女郎花Patrinia scabiosifolia
キキョウ桔梗Platycodon grandiflorus
カワラナデシコ(河原撫子、Dianthus superbus
ハマナス(浜茄子、浜梨、玫瑰、 Rosa rugosa)
エゾフウロ(蝦夷風露、 Geranium yesoense var. yesoense
ラッコ(海獺、Sea otter, Enhydra lutris)、環境省で絶滅危惧IA類
ラッコ(海獺、Sea otter, Enhydra lutris)、環境省で絶滅危惧IA類
ラッコ(海獺、Sea otter, Enhydra lutris)、環境省で絶滅危惧IA類
ゼニガタアザラシ(銭形海豹、Phoca vitulina
エゾシカ(蝦夷鹿、Cervus nippon yesoensis
ウミネコ(海猫、Larus crassirostris
アジサシ(鯵刺、Sterna hirundo)とコアジサシ(小鯵刺、Sterna albifrons
シマセンニュウ(島仙入、Locustella ochotensis
コヨシキリAcrocephalus bistrigiceps
コヨシキリAcrocephalus bistrigiceps
ノビタキ(野鶲、Saxicola torquata
ノビタキ(野鶲、Saxicola torquata
ウトウ(善知鳥, Cerorhinca monocerata
ウミスズメ(海雀、Synthliboramphus antiquus
カンムリウミスズメ(冠海雀、Synthliboramphus wumizusume
ケイマフリCepphus carbo
ケイマフリCepphus carbo
チシマウガラス(千島鵜鴉、Phalacrocorax urile
エトピリカ(花魁鳥、Fratercula cirrhata)幼鳥
ツノメドリ(角目鳥、Fratercula corniculata)幼鳥
ササゴイ(笹五位、Butorides striatus

初夏の輝き:一期一会

台風が来たり、猛暑日があったり、天候の抑揚が例年になく激しいように感じます。

植物・昆虫・野鳥の世界では、天候の変化を感じてか、例年の初夏よりも少し早く、それぞれの種の最盛期を迎えているようです。

植物なら、その花の満開期、昆虫(特に蝶)なら、それが最も多くみられる時期、夏鳥に代表される野鳥(オオルリなど)なら、日本に来てから、「オス」のさえずりにはじまり、ペア作り、巣作り、幼鳥への給餌期まで、あっという間に進行しているように思います。

これを最も顕著に感じるのは、たとえば、ある週の週末に観察できた風景が、次の週末には、全く観察できず、すっかり景色が変わってしまうことが、しょっちゅうあります。初夏がその変化の速さをもっとも感じます。

こういう状況を観ていると、いやがおうでも、Don’t miss a chance (機会を逃すな)ということを再考させられます。日本にある言葉なら、「一期一会」といってもいいかもしれません。

自分自身、振り返ると、結構、チャンスを逃してきたなあ、と反省します。変化の激しい自然界から、また、人生教訓を教えられている今日この頃です。

オオルリ(大瑠璃、Cyanoptila cyanomelana)。口にはヒナに与える餌をくわえています。日本に飛来してしばらくは、樹木のてっぺんで、綺麗な声でさえずっていましたが、今はもう、静かに採餌活動に励んでいます。
オオルリ(大瑠璃、Cyanoptila cyanomelana
ミソサザイ(鷦鷯、Troglodytes troglodytes )。日本で最小の野鳥。さえずる声はとても大きいです。
ノジコ(野路子、野地子、Emberiza sulphurata
ノジコ(野路子、野地子、Emberiza sulphurata)。「さえずり」でメスにアピールしています。ノジコもペアができると巣作りに励むことになります。調べたところ、ノジコは、日本の本州だけで繁殖する夏鳥のようです。
ゴジュウカラ(五十雀、Sitta europaea
ウラナミアカシジミ(裏波赤小灰蝶、Japonica saepestriata) @葦毛湿原
ミズイロオナガシジミ(水色尾長小灰蝶、 Antigius attilia)@葦毛湿原
ササユリ(笹百合、Lilium japonicum
シラネアオイ(白根葵、Glaucidium palmatum Siebold et Zucc.)

春~初夏の東三河の風景

公園や森で聞こえてくるウグイスの声も美声になり、新緑がとてもまぶしい時節になってきました。暖房も冷房もいらないので過ごしやすいですね。夏を感じる好天の日もあれば、梅雨の走りのような雨天の日もあります。

鳥の世界では、冬鳥がシベリアやアラスカなど、北に繁殖のため帰り、代わってツバメなどの昆虫を食べる夏鳥がやってきています。また、シギやチドリに代表される旅鳥は、4月から5月に日本で一時休憩して、冬鳥同様に、北方の地で、繁殖活動に入ります。毎年のことではありますが、季節を感じるのは、自然界の連鎖、すなわち、新緑の植物→昆虫の増加→(その昆虫を食べる)夏鳥の飛来、旅鳥や冬鳥の北帰行を見ていて感じます。でも、鳥っていいですね、空を飛べるだけでなく、パスポートなしでいろいろな国に飛んでいけますから。北に向かう旅鳥や冬鳥には、旅の無事と北方での繁殖活動の成功を祈り、日本に来てくれたツバメに代表される夏鳥には、南方から日本までの長旅に「お疲れ様」と声をかけ。日本での繁殖活動がうまくいくよう祈りたいと思います。

いずれにせよ、野鳥の存在は、自然環境のバロメータであることは間違いありません。自分でも言い聞かせているのですが、SDGsのゴールの中には、15(海の保全)、16(陸の保全)が含まれていますが、海や陸の環境を損なうことがあるとしたら、それは(ほとんどの場合、天災よりも圧倒的に)人間のせいであり、逆に、保護しながら、持続可能な社会を維持することができるのも人間なのです。

ミカワバイケイソウ(三河梅蕙草、Veratrum stamineum var. micranthum)@葦毛湿原
カザグルマ (風車、Clematis patens )@葦毛湿原、準絶滅危惧種
クリンソウ(九輪草、Primula japonica)@東三河、野生、日本原産
ツリガネツツジ(釣鐘躑躅, Menziesia ciliicalyx)@東三河。日本固有種
タンザワウマノスズクサAristolochia kaempferi Willd. var. tanzawana Kigawa)@葦毛湿原
ナツハゼ(夏櫨、 Vaccinium oldhamii)@葦毛湿原
トキソウ(朱鷺草、鴇草、Pogonia japonica )@葦毛湿原、準絶滅危惧種
ヒメウ(姫鵜、Phalacrocorax pelagicus)@東三河、綺麗な緑のメタリックな夏羽になっています。この時期だけに見られる色合いのように感じます。
カンムリカイツブリ(冠鳰、Podiceps cristatus)@東三河、こちらも夏羽です。
セグロカモメ (背黒鴎, Larus argentatus)@東三河
コチドリ(小千鳥、Charadrius dubius)@東三河
メダイチドリ(目大千鳥、Charadrius mongolus)@東三河
クロサギ(黒鷺、Egretta sacra)@東三河、太平洋側では、時々見かけますが、三河湾では初めて見ました
ヤマセミ(山翡翠、山魚狗、Megaceryle lugubris)@東三河
スズガモ(鈴鴨、Aythya marila L.)、ホシハジロ(星羽白、Aythya ferina)@東三河、この写真のあと、彼らは、冬鳥なので北帰行(繁殖のため)したようです。
ホウロクシギ(焙烙鷸、Numenius madagascariensis)? @東三河
キアシシギ(黄足鴫、Tringa brevipes)@東三河
キョウジョシギ(京女鷸、Arenaria interpres)@東三河
ツバメ(燕、玄鳥、乙鳥、Hirundo rustica)@東三河
ツバメ(燕、玄鳥、乙鳥、Hirundo rustica)@東三河