公園や森で聞こえてくるウグイスの声も美声になり、新緑がとてもまぶしい時節になってきました。暖房も冷房もいらないので過ごしやすいですね。夏を感じる好天の日もあれば、梅雨の走りのような雨天の日もあります。
鳥の世界では、冬鳥がシベリアやアラスカなど、北に繁殖のため帰り、代わってツバメなどの昆虫を食べる夏鳥がやってきています。また、シギやチドリに代表される旅鳥は、4月から5月に日本で一時休憩して、冬鳥同様に、北方の地で、繁殖活動に入ります。毎年のことではありますが、季節を感じるのは、自然界の連鎖、すなわち、新緑の植物→昆虫の増加→(その昆虫を食べる)夏鳥の飛来、旅鳥や冬鳥の北帰行を見ていて感じます。でも、鳥っていいですね、空を飛べるだけでなく、パスポートなしでいろいろな国に飛んでいけますから。北に向かう旅鳥や冬鳥には、旅の無事と北方での繁殖活動の成功を祈り、日本に来てくれたツバメに代表される夏鳥には、南方から日本までの長旅に「お疲れ様」と声をかけ。日本での繁殖活動がうまくいくよう祈りたいと思います。
いずれにせよ、野鳥の存在は、自然環境のバロメータであることは間違いありません。自分でも言い聞かせているのですが、SDGsのゴールの中には、15(海の保全)、16(陸の保全)が含まれていますが、海や陸の環境を損なうことがあるとしたら、それは(ほとんどの場合、天災よりも圧倒的に)人間のせいであり、逆に、保護しながら、持続可能な社会を維持することができるのも人間なのです。