真夏の自然観察

遅い梅雨入りのあと、あっという間に、梅雨明けを迎えました。夏の暑さを蓄えて、冬に放出するような技術ってできないでしょうかね?逆に、冬の冷たい空気を蓄えておいて、夏に開放するような技術ってできないでしょうかね?四季のある国の贅沢な発想かもしれません。

ノカンゾウ(野萱草、Hemerocallis fulva)@葦毛湿原、「萱草の花とばかりやわすれ草」来山「今宮草」
トウカイコモウセンゴケDrosera tokaiensis)@葦毛湿原、東海地方以西に分布
アゲハチョウ(ナミアゲハ)Papilio xuthus)@葦毛湿原
ヒメウラナミジャノメ(姫裏波蛇目 Ypthima argus)@横浜市
コウヤホソハナカミキリStrangalia koyaensis)@葦毛湿原、本種に似たヨツスジハナカミキリは全国で出会えますが、本種に関しては、自分は、葦毛湿原以外で出会ったことはありません。葦毛湿原が国有林として保護されていた歴史とも関連しているかもしれません。名前の由来は奈良県の高野山で最初に見つかったからのようです。本州と四国だけに分布します。
カワラハンミョウCicindela laetescripta)@遠州、環境省絶滅危惧IB類、かつて(戦前、戦後まもなくのころ)は全国の河川、海岸にいたそうです。砂地の減少とともに、一気に姿を消し、多くの都道府県で絶滅しています。
カワラハンミョウの分布、灰色が絶滅した都府県、たとえば東京都、大阪府、愛知県は絶滅しています。赤色やそもそも無色、水色の所も、ほぼ絶滅していると考えられます。橙色と黄色の都府県の一部の地域にかろうじて残存しています。自分が知る限り、割と多く生存していて、夏の間、行けばほぼ確実に観察できるのは静岡県と鳥取県だけです。残存のキーワードは砂丘があることです。http://jpnrdb.com/database/species/search/ からサーチできます。
カワラハンミョウCicindela laetescripta)@遠州、好物のおたまじゃくしを食べています。環境省絶滅危惧IB類
カワラハンミョウCicindela laetescripta)@遠州、環境省絶滅危惧IB類
ハンミョウ(斑猫、斑蝥)(Cicindela japonica)@葦毛湿原。日本にしかいない美しい昆虫です。日本各地の道路が舗装される前(1970年代まで)は、どこにでもいました。今は、舗装されていない低山の山道でしか、見かけません。葦毛湿原では、湿原中央の看板付近の地面あたりで7~9月に見かけます。土の道では、「道教え」として、「人の前へ、前へ、と道に沿って少しづつ、飛んでは止まる」と言う動作を繰り返すことで有名です。
コニワハンミョウCicindela transbaicalica)@遠州
オオシオカラトンボOrthetrum melania melania)@葦毛湿原
オニヤンマ(鬼蜻蜓、馬大頭、Anotogaster sieboldii )@葦毛湿原
ウチワヤンマ(団扇蜻蜒、 Sinictinogomphus clavatus)@葦毛湿原
ショウジョウトンボ(猩々蜻蛉、Crocothemis servilia mariannae)@葦毛湿原
ホオジロ(頬白、黄道眉、画眉鳥、Emberiza cioides)@葦毛湿原、葦毛湿原では、ウグイスとともに年中観察できる小鳥(留鳥)です。
エトピリカ(花魁鳥、Fratercula cirrhata)成長夏羽@葛西臨海水族館
エトピリカ(花魁鳥、Fratercula cirrhata)幼鳥@葛西臨海水族館、野生のものは、北海道道東でしか日本では見られません。
ウミガラス(海烏、Uria aalge)@葛西臨海水族館
ウミガラス(海烏、Uria aalge)@葛西臨海水族館

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