ひねもすのたり

データ工学と情報マネジメントフォーラム(DEIM)、言語処理学会年次大会(NLP)、情報処理学会全国大会(IPSJ)、パターン認識とメディア理解研究会(PRMU)、電子情報通信学会総合大会(IEICE)など、この時期には、当研究室で行っている研究内容を発表できる、全国大会・研究会が集中しています。1年間の研究成果を報告する絶好のチャンスだと思います。KDEラボからは、DEIM2017に1名、NLP2017に2名、PRMUに1名、IEICE2017に3名投稿することができました。

KDEラボの管理人はというと、13日~16日まで筑波大学で行われたNLP2017に参加してきました。言語処理学会年次大会には、豊橋技科大で開催された2011年以来の参加です。こちらはB4学生2名が発表してくれました。 自分は比較的軽装備で、ひねもすのたり、といった気分での参加のつもりでした。現場に行ってみると、人気のセッションは聴講者で満員になり、立ち見も出るという盛況ぶりで、自然言語処理に対する大学・企業等の研究機関の熱の入れようを久々に肌で感じ取ることができました。

NLP2017会場の筑波大学 春日キャンパス

KDEラボから研究発表してくれた2名の学生。右はポスター発表の様子

電車がネタを運ぶ回転ずしに行ってきました。新幹線はあくまでイメージです

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透明な空に向けて…

昨年、豊橋技術科学大学は創立40周年記念を迎えました。20年ほど前までは、自分がここに来ることは全く想像もしませんでしたが、すでに技科大の歴史の1/3以上にかかわってきており、技科大での生活が当たり前になっている今を思うと、とても不思議な気持ちになります。40周年記念で、昨年11月技科大の構内の一角に東海地域(愛知県、岐阜県、三重県)にのみ自生する準絶滅危惧種のシデコブシが植樹されました。豊橋市が位置する渥美半島では、田原市に自生地があり、いつかは訪れてみたいと思っていたので40周年記念で、あこがれのシデコブシ植樹のニュースを聞いたときは、ひとりで「よっし」と喜びを隠していました。本当は自然に自生している個体をみたかったのですが、とにかく近くで見られるだけで幸せです。

そんなわけで、つい最近1輪の花をみかけたところで、早速カメラをもって構内にあるシデコブシを撮影してきました。類似する樹木としてはハクモクレン(Magnolia denudata)やコブシ(Magnolia kobus)が有名ですが、ハクモクレンは花びらが幅広く厚みがあり派手な外見です。コブシは、花びらが細長い点は共通ですが、花びらが6枚なのに対して、シデコブシは8枚以上観察されます。昨年、国際コンペのPlantCLEF2016で1000種類の植物に関して研究室の学生君のおかげで世界最高鑑定精度を達成できましたが、この3種類を間違えずに識別できるかどうかはまだ未確認です。今後の課題ですネ(いったい何枚写真を撮れば、深層学習で訓練できるのだろうか…)。満開になるまで、しばらく見守りたいと考えています。


40周年記念の植樹プレート


シデコブシ(Magnolia stellata)


シデコブシ 透明な空に向けて何かを語りかけているように感じます…


豊鉄渥美線のシデコブシ電車

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早春の森で…

この冬は例年よりかなり寒い気がします。実際、大学に行こうとして、はじめて「雪かき」をしてから車を出すという経験をしました。こんなこと、豊橋に来てから一度もありませんでした。

さて、まだまだ寒い日は続いていますが、立春を過ぎ、日差しは少しずつ春めいてきているような気がします。週末になり、「そうだ、こんな日は、近所の森で幸せの青い鳥を探そう!」と張り切って、まだ見たことがないルリビタキのオスを探しに行ってきました。まずは、ほぼ満開の白梅の歓迎を受け、「おー、春がきてるな~」と感心。それから、せせらぎがキラキラ反射して美しい小川に沿って少しずつ森の奥へ~。。。。。しばらくして目の前を何やら青いものが飛び抜けていきました。「うそ。まさか」と、おそるおそる、それが止まった木の枝を見上げると、「いた~ルリビタキのオスだ!」。はじめての遭遇にポータブルカメラを落としそうになりながら、手袋をはずし、スイッチオン。なかなか相手の動きが早くピントが合わない。あせる気持ちをおさえて、何ショットか撮影に成功。まあ、こんな日もあっていいかなあ、誰かがご褒美をくれたんだ、と思うことにして帰路につきました。ルリビタキには、また会いにこようと思います。


ほぼ満開の白梅(Prunus mume, Japanese apricot)。


ルリビタキ(オス) (Tarsiger cyanurus)

ジョウビタキ(メス) (Phoenicurus auroreus)

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新春にあたり…

ほぼ全国的な好天に恵まれた新年を迎えました。富士山が綺麗に見えたので、散策・移動しながら3ショットほど撮影しました。いずれも横浜市からの撮影ですが、東京の市街地あたりからも、ほぼ同様の光景なのでしょう。豊橋や浜松あたりからも頂上付近は見えるのですが、たまには山の東側からのショットもいいかなと…

中原街道あたりから望む富士山
三ツ境駅4F付近から望む富士山。ちょっと中腹が見えます
三ツ境駅2F付近から。手前は丹沢山系。

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三人目のドクター誕生

今年12月に、3人目のドクターが誕生しました。バングラデッシュからの留学生のMd Zia Ullah(ニックネームArif)君です。マスターから研究室にきてくれましたので、5年以上の滞在になりますが、本当に粘り強く研究してくれたと思います。2014年以降、ImageCLEF2014国際コンテスト、Image Annotationタスクでの世界最高精度達成にはじまり、同年の国際会議でのベストペーパー賞(共著)、2015年での国際会議のベストプレゼンテーション賞(共著)、 ACM Transactions of Intelligent Systems and Technology(5年間のインパクトファクターが9.15の)国際論文誌で論文を出版、2016年(今年)は自らが第一筆者の論文で12月に北京で行われた国際会議でベストプレゼンテーション賞を受賞、と功績の一端をリストするだけでも枚挙にいとまがありません。この12月で修了しますが(修了式は26日)、今後の活躍が大いに期待されます。

今週は、学部4年生の卒業研究発表会もありました。全体では100名を超える学生の中で、当研究室からは5名の学生が発表してくれましたが、どの学生の発表も安心して聞けて、とても誇らしかったです。卒論の提出等、残っていますが、9ヶ月間、お疲れ様でした。

修了式にて
AIRS2016でArifが受賞したベストプレゼンテーション賞
愛知の「紅ほっぺ」と近所のパン屋さんの力を借りてささやかに

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深秋に「秋の七草」を想ふ

いつの頃からでしょうか?本当に、なんとなく、万葉集で歌われた「秋の七草」を全部見てみたい、じっくり観察して写真に残したい、という願望がわき、それがここ数年、益々、強くなってきているように感じます。まだその夢は実現できていませんが、技科大周辺に咲いていた「秋の七草」を中心に、うち5種類は観察することができました。残るは、「オミナエシ」と「(カワラ)ナデシコ」で、来年以降の楽しみにしたいと思います。

キキョウ (Platycodon grandiflorus)(岡崎市)(左)とクズ (Pueraria lobata)(右)(技科大)
ススキ(Miscanthus sinensis)とハギ(Lespedeza)(いずれも技科大)
フジバカマ(Eupatorium japonicum)(技科大)線香花火を連想させます
番外編:西洋ナデシコ(Dianthus chinensis)(栽培)

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秋の音、秋の香り、…

蒸し暑い空気がやっと遠ざかり、さわやかな秋の空気に入れ替わり始めてきたように感じます。10日ほど前に遡りますが、KDEラボの年中行事で静岡県遠州のアクティ森に行ってきました。そこでは、幾つかの偶然が重なって、「秋の音」を感じました。「音」の出所は「栗の実」です。アクティ森のあちこちに栗の木が植えられていて、真っ盛りの栗の実が、ほぼ30分おきくらいに、ちょうど木の真下にある屋根に「バーン」という感じの音響で打ち付けていました。一方、10月になって、こちらは豊橋市内のあちこちにありますが、「香り」のほうは、キンモクセイです。

10月のこの時期は大学での後期の授業が再開し、研究活動も活発になる頃です。10月5日から福岡大学に画像工学研究会に学生と学会発表で参加してきました。福岡大学ははじめてでしたが、想像と違って、とても明るい雰囲気の大学でした。豊橋技科大は、40周年を迎えたところですが、Wikipediaによると福岡大学は60年以上の歴史があるようです。福岡大学が総合大学である点で、そもそも単純な比較はできませんが、立地的に地下鉄七隈線の福大前駅から徒歩ですぐ通える点はうらやましいなあ、と感じました。

アクティ森の栗の実(Castanea crenata)

アクティ森に咲いていたコスモス(Cosmos bipinnatus Cav.)

10月になると、あちこちで香るキンモクセイ(Osmanthus fragrans var. aurantiacus)

福岡大学(その1)

福岡大学(その2)

画像工学研究会会場の様子

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Seeing is Believing

FIT2016(情報科学技術フォーラム)に参加してきました。今年は富山大学でした。現地で最初に行うのが受付でネームプレートをもらうことです。あれ~、どうして~。ネームプレートが「初音ミク」で、「FIT2016」と印刷されてる?(写真参照)な~んてネ。なぜか、ちょっと嬉しいのは何故?

 初日、『ここから始める情報処理~画像、音声、テキスト、検索、学習、一気にまとめてチュートリアル~』というイベントに参加。何とか座れましたが、立ち見が出る人気振りで、内容もとても刺激的。タイトルからわかるように、KDEラボにやってくる学生のためのチュートリアルといっても過言ではありません。「3D」「動画」「時系列データ」が入れば、ほぼ合致したでしょう。

  • ゼロから始める自然言語処理
    ポケモンGOを例にとり、Twitterからテキストマイニングをしてみました、という実験結果の公表。MeCab(めかぶ)の辞書を「ポケモントレーナー」のカスタム辞書で補い、頻出コロケーション(モンスターと出現場所の共起)をTwitterから探して、「ミニリュウ←→上野」など、いろいろな共起法則を見つけられたとか。しかも、結果をタグクラウドで可視化しているから、とてもわかりやすかったなあ。「Twitterのようなデータはクリーニング(ノイズ除去+前処理+後処理)を必死でやらないといけない」というメッセージには、会場のほぼ全員が共感していました。

  • 深層学習フレームワークChainerを用いた画像識別
    「おそ松さん」の六つ子識別をDeep learningでやってみました』話も面白かったです。「人間VS計算機(深層学習)」の識別結果公表や、識別精度に対する(六つ子用)6×6のConfusion matrixが出てきたときは、くすっとなりました。中でも、「5000枚以上、おそ松さん判別の訓練を積んだ人間」の代表、実は「これは、ボクのことですが」で、爆笑が……でも、この熱意と忍耐こそが、深層学習には必要なんだなあ、と思い知らされました。

  • Support Vector Machineを使い倒す
    内容はSVM(Support Vector Machine)全般でしたが、特に「libsvmを使いたおす方法」には自分が知らない、いろいろな裏技(?)が紹介され、ちょっと感動してしまいました。Pythonからもlibsvmを使えるそうなので、(scikit-learn(サイキットラーン)のSVMと合わせ)ちょっと自分でもやってみようかと思います。

 2日目は自分が座長のセッションがあり、こちらはこちらで、ためになる話が一杯聞けました。「謝罪会見の(ビデオ撮影画像から)フラッシュを(できるだけ綺麗に)取り除く方法」「画像のエッジ検出でのエッジ切れの対策」「手書き文章の読みやすさの判定」「機械学習を用いた署名照合」など、いろいろ勉強になりました。

 3日目、学会は午前中でほぼ終わったので、午後は研究室の学生から事前に聞いていた、「富山に行くならここがお勧め」のリストにあった黒部峡谷へ。宇奈月(うなづき)からトロッコ電車に乗って欅平(けやきだいら)まで。そこから徒歩で「猿飛峡」までの遊歩道を散策しました。エメラルドブルー(グリーンというよりブルーに近かったので)の黒部川の清流と、そそり立つ山々を覆う原生林の峡谷の風景がとても素敵でした。インターネットで調べて想像するのと、本当に現地に行って感じるのでは、全然違うなあ、とあらためて思いました。百聞は一見に如かず。「とやまのうんまい」空気と水を感じて、リフレッシュできた気がします。来年は、ぜひ、学生と一緒に発表で参加したいと感じました。

FITたて看板(左)とFIT2016と印字された初音ミクのステッカーをネームプレートに(右)
富山駅から大学前行きの市電に乗りました(豊橋も技科大行きが欲しい!)

会場の雰囲気(自然言語処理やDeep learning系は聴講者が多いです)

富山湾鮨(板前さんがひとつずつ丁寧にネタを説明してくれました)

トロッコ電車(宇奈月駅にて)

欅平めざして出発

山彦橋(トロッコ電車から撮影)

鐘釣山(トロッコ電車から撮影、中国の桂林みたい?)

空も晴れてきました(トロッコ電車から撮影)

猿飛(遊歩道の終点、野生の猿にも会えました)

エメラルドブルーの黒部川(猿飛遊歩道から撮影、その1)

エメラルドブルーの黒部川(猿飛遊歩道から撮影、その2)

エメラルドブルーの黒部川(猿飛遊歩道から撮影、その3)


とやまの牛乳(「とやまのうんまい空気と水」の文句に魅せられて)

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東京のお気に入りスポット(その1)

ISOの出張報告のため、機械振興会館に行ってきました。ここは、情報処理学会(規格調査会)と電子情報通信学会が同じビルに同居しているユニークな建物です。正面道路の向かいに位置するのは、「東京タワー」。都営地下鉄三田線「御成門(おなりもん)」駅が最寄駅です。「御成門」駅で下車し、芝公園を歩き、機械振興会館までの坂道を歩くのが、年数回のルーチンになっています。まだ、せみ時雨(といっても豊橋にはいない、ミンミンゼミ)の残る公園を抜けると、東京タワーが木々の間に垣間見えてきます。今でこそ、スカイツリーに人気を奪われているようですが、「東京タワー」の美しい形状、色合い、たたずみ、東京の中では好きなスポットのひとつです。

情報処理学会と電子情報通信学会が同居する機械振興会館(地上6階地下3階)

芝公園(左)と東京タワー(右)
芝公園では、まだミンミンゼミが鳴いてました。都心とは思えない森があります

芝公園を歩いていると突如、東京タワーが見えてきます

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毎年恒例のISO国際会議(北京にて)

お盆の前後に毎年恒例のISO (International Standard Organization)の国際会議に出席しています。といっても、ISOには、非常に多くの部会があり、SC24という、小さな部会で、だいたい、ここ数年は6カ国30名くらいのメンバーが一同に会して、いろいろな国際標準規格(画像処理、太陽系の惑星の空間地図、混合現実、仮想現実、3Dアニメーション、画像や3Dへのテキスト・アノテーションなど)を議論しています。日本アイビーエムに勤めていたころからなので、ISOの委員になって、早いもので20年が経過しました。今年は、北京です。自身は2011年以来3回目の訪問ですが、ISOのSC24部会でははじめて中国で開催されました。場所は、北京理工大学にある高層の国際会議ビルで行われました(写真参照)。北京理工大学周辺には、中国人民大学、北京大学、清華大学などそうそうたる大学があり、東京で例えるなら文京区に近いでしょうか?しかし、スケールはこちら北京のほうが圧倒的にすごいです。北京理工大学構内だけで、おそらく技科大の10倍以上の面積がある気がします。意外だったのは、8月のこの時期なのに、大学構内に若い大学生があふれかえっていて滅茶苦茶、活気があることです。おそらく、9月から学校がはじまるのでしょうか、中国各地から北京にある大学にやってきているのでは?と思えるような、スーツケースを転がして不安そうにきょろきょろしている若い学生(男子も女子も)を沢山見かけました。それにしても、まあ、人の多いこと、多いこと。普段、静かな環境に慣れているものとしては、(北京は3度目のはずですが)来る度にカルチャーショックを受けます。見た目が中国人と変わらないのか?、大学構内で若い学生に何度も中国語で道を聞かれてしまいました。ああ、少し中国語、勉強しておけばよかった。。。

北京理工大学内の国際会議場兼ホテル

ISO会議室にて(その1)

ISO会議室にて(その2)

ISO会議室にて(その3)

NOITOM社のカメラマンに撮影してもらった初日の参加者の集合写真

多色の3Dプリンタで印刷した物体例

やっぱり夜はまず生でしょ

期待を裏切らないシュウマイたち

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